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    北の「特別調査委員会」をどう見るか−東京連続集会80報告2

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      北の「特別調査委員会」をどう見るか−東京連続集会80報告2

       ★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2014.07.23)


      ■北の「特別調査委員会」をどう見るか

      ◆北朝鮮も共産主義国家

      惠谷 今、西岡さんから紹介がありましたが、私は北朝鮮を始める前にソ連の共産主義を研究していまして、その間、ソ連との比較のために北朝鮮に行ったことがあります。その時は、西岡さんが言われたように北朝鮮に行くための一時パスポートを申請して、北朝鮮一国だけのパスポートで渡航しました。

      当時は冷戦時代ですから、共産主義国家と資本主義国家があり、共産主義国家つまり共産圏は、まだラオスは行っていませんが、後はアルバニアやキューバも含めてすべての共産主義国家を見てまわりました。

      西岡 ベトナムやカンボジアも。

      惠谷 そうです。最近若い20代の人から、「冷戦って何ですか」という質問がありました。もう中国では「毛沢東ってだれ?」、ロシアでは「レーニンってだれ?」という時代になりました。

      5年か10年前は、日本の高校生くらいの女性が「日本が昔アメリカと戦争したって本当?」と聞かれて、その認識に驚いたことがありました。最近はもう冷戦が歴史のかなたの状況です。その時、冷戦というのは、共産主義国家と資本主義国家が二つに分かれて競争していたと説明すると、「共産主義って何?」という時代です。

      その冷戦のベースになった共産主義について日本人はなかなか理解していなくて、今中国はれっきとして共産主義国家ですが、旅行に行く方もビジネスで行かれる方も、全く共産主義というものを念頭に置かず、「なかなか発展してるじゃない」という印象で帰ってこられます。

      しかしこれは大間違いです。中国は経済の面では共産主義をやめて政治の面だけが歴然とした共産主義を保っているということです。



      ◆党が国家を指導する共産主義国家

      西岡さんも言われましたが、共産主義の根本は何から何まで党が国家を指導することです。日本の例ではおかしいのですが、日本では国会で色々な討議をしますが、その国会よりも自民党の方が上に立っている。だから国会決議でも自民党は何とでもできるというのを共産主義に置き換えれば分かりやすいと思います。

      西岡 北朝鮮では最高人民会議が開かれる前に、労働党中央委員会総会がいつも開かれ、そこで予算や人事が決められた後、それを国会が追認する。自民党であれば、総務会で国会に出す法案を決めるわけですが、そうではなくて、先に中央委員会総会を通らないと国会は承認することさえできないんです。

      惠谷 しかも国会の期間は1日ですから、討議も何もありません。しかし、最高人民会議という北朝鮮の国会が選出したのが国防委員会という組織のメンバーです。

      もう一度話を戻すと、共産主義国家では憲法はさほど重視されていませんが、その憲法。

      西岡 憲法より党規約が上ですからね。

      惠谷 そうですね。その憲法11条は、「朝鮮民主主義人民共和国は、すべての活動を朝鮮労働党の指導のもとで行なう」ということです。これは党が国家を指導するという形で、すべての権力の頂点に立つのは朝鮮労働党だということを書いているわけです。

      これはソ連の共産主義システムを導入した結果です。旧ソ連憲法では、第6条第1項で、「ソビエト社会を指導し方向づける力であり、その政治システム、国家機構および社会団体の中核であるのは、ソ連共産党である」とあります。ここでは上にあるとは書いてなく「中核」と書いていますが、現実は上にあるのが共産党ということです。私は何十回もソ連に行きましたので、肌でよく分かっています。

      いすれにしろ、共産主義国家の特徴は党が国家の上にあるということです。



      ◆以前は事務所もなかった「国防委員会」−北朝鮮の権力構造

      北朝鮮の権力構造をチャートにしました(配布資料)。このチャートは自信作です。マル秘にして使われないようにしたいくらいです。

      左側、上側が権力が強く、右、下に行くに従って権力が弱くなります。左上に朝鮮労働党中央委員会があります。その下に書記局と政治局があります。これはソ連でも中国でも同じです。書記局では政策などを書記が選んでそれを政治局で討議する。つまり、何を決定するかを決めるのが書記局で、その局長、北朝鮮の場合は第一書記が金正恩です。金正恩が一番権力が強いということです。

      書記局第1書記、その右となりに政治局常務委員、次に党中央軍事委員会委員長、国防委員会第1委員長、その左下に朝鮮人民軍最高司令官、これが金正恩の肩書で、権力のすべてを金正恩という32歳の男が握っている。これが個人独裁を示していると言えると思います。

      党中央軍事委員会には様々な部局があります。党組織指導部、党宣伝煽動部、党3号庁舎、こういう組織が20前後あります。その中でもこの党組織指導部が最高権力です。

      共産主義国家というのは理念的には平等国家をめざしましたが、北朝鮮にはそういうものはないんですが、党中央軍事委員会の部局にも格差、上下関係があります。その最高位にいるのが党組織指導部です。

      宣伝煽動部もそこそこの権力はあります。次いで3号庁舎です。これは最近組織が変更されて、工作機関を担当します。その中に、党調査部、党連絡部、党作戦部、党統一戦線事業部があります。

      ここでついでに言っておきますが、今回の特別調査委員会のメンバーとして朝鮮赤十字会というものが入っています。素直な日本人は、北朝鮮にも赤十字があるんだと、ちゃんと人道的な手配をしてくれるかもしれないと思うかもしれませんが、党統一戦線事業部という謀略組織、工作組織の傘下にあります。事務所も看板もなく、その時々にこの男が書記長です、事務長ですという登場の仕方をします。全くの幽霊団体です。

      西岡 脱線ついでに、朝鮮キリスト教協議会とか、朝鮮カソリック協議会とか、仏教団体もありますが、全部統一戦線事業部の下にあります。これは事務所があります。担当の指導員がいて、委員長は指導員にぺこぺこしていると言われています。

      惠谷 宗教でいうと、最近ロシア正教もできました(笑)。

      中朝は今仲が悪いんですが、今年になって中ロは大変仲がいいですね。昨年の交流はほとんどゼロと言ってよかったんですが、今年に入って高官が訪朝しています。北朝鮮は110億ドルの借金があったんですが、ロシア議会は100億ドルをチャラにして、10億ドルだけ返せばいいという大盤振舞をしています。

      話がずれましたが、朝鮮労働党中央委員会とは別に、党中央軍事委員会という軍事政策を決定する機関があります。その左に、今話題の国防委員会がありますが、この二つを説明します。

      国防委員会の第1委員長がありますが、金日成が死んだ時に、金日成は国家主席という地位にいました。国家元首、大統領に相当するポジションです。しかし、孝行息子である金正日は、父親の称号を自分が継承するわけにはいかないと、国家主席という職責を永久欠番にしました。

      そうすると自分が総書記になって国家を代表する職責がどこにあるのかという時に、この国防委員会が目にとまったわけです。父親が元気なころ、この国防委員会は開店休業状態で何もしていませんでした。しかし、その委員長になることで自分は国家主席の代わりに国家を代表する人間であるという言い方をするようになりました。

      その結果、その左にある党中央軍事委員会が開店休業状態になりました。ですから韓国の新聞は「金正日(国防委員会)委員長」という表現をずっと使っていました。ところが金正日が死んで金正恩の時代になって、金正恩も孝行息子のふりをして、父親の国防委員会委員長は恐れ多いからと、自分は第一委員長だと言って国家元首の職にいるわけです。

      西岡 委員長と第一委員長には上か下かということがあるんですか。第一副委員長ならまだ分かりますが。

      惠谷 第一とつけば第二もあるので委員長の方が格が上であるのは間違いないですね。今冷静におちょくっているわけですが、国防委員会も現在機能しているのかどうか分かりません。しかし、最近の最高人民会議では、人事も新しくなりました。

      以前はこの国防委員会も事務所がなかったようですが、最近の情報では事務所ができたようです。よくは分かりません。

      しかしその左隣にある党中央軍事委員会、この党の中央軍事委員会がすべての上に立ちます。今チャートでは党中央軍事委員会から国防委員会に矢印が入っていませんが、この関係は現状が今分かりませんのであえて線を引きませんでした。しかし、下にあることは間違いありません。

      そしてその党中央軍事委員会が指揮、統制するのが朝鮮人民軍であり、人民武力部(国防省)です。当然その最高司令官が金正恩ということです。その右の一番上が最高人民会議、これがある意味で国家機関です。投票率99.9%で代議員が選ばれます。

      西岡 投票率が99.9%で得票率は100%ですね。昔は投票率も100%だったんです。惠谷さんや一部の専門家が病院の患者もいるし海外にいる人もいるのに投票率も100%はおかしいじゃないかと書いたら、ある時から投票率だけは99.8%とかになりました。そして得票率は100%に。



      ◆「特別調査委員会」は3号庁舎を調査できない

      惠谷 信任投票なんです。我々は投票用紙に名前を書きますが、北朝鮮では書く必要がない。気に入らなければ×にするんです。その作業をして投票箱に入れると、あいつが反対したとすぐわかる。ですから反対がない。それはソ連も一緒でした。ゴルバチョフになってから変わりました。

      さて、最高人民会議が、国権を代表するとか色々な表現がありますが、憲法上
      28は最高人民会議常任委員長が国家元首です。例えば北朝鮮に赴任する大使の信任状を受け取る。そういう煩雑な作業をしたくないので金正日は国防委員会委員長になったと言われています。その最高人民会議で内閣総理や大臣等が専任されます。形だけは検察庁の人事もします。

      このチャートでは、国防委員会の下に国家安全衛部があります。はっきり言えば秘密警察です。その右に人民保安部。これは内務省ないしは警察ということです。

      また国防省といわずに人民武力部ということで、部長がトップ、その下に局長で日本とはイメージが逆になります。もう一つ北朝鮮で大事なことは部長は一人ですが、第一副部長というのは何人いるか分かりません。例えば国家安全保衛部となると、大きい組織ですから3〜4人、あるいはもっといるかも分かりません。

      そしてその下に副部長がいます。一人の第一副部長につき、副部長が数人いますので、副部長はうんざりするほどいます。その下に政治局長、これは局長一人です。しかし、政治担当者というのは思想統制、検閲など重要な役割をします。下にありますが、権力は部長と並ぶくらいです。これが北朝鮮の特徴です。

      内閣府は日本のイメージと同じようなものですが、行政には権限はありません。こういう北朝鮮を理解していただいた上で、もう一度国防委員会が特別な権限を付与したのが今回成立した「特別調査委員会」ということになります。

      ということは、この「特別調査委員会」には、党に対する権限がなにもないわけです。拉致をしたのは党の組織です。3号庁舎の連中です。しかし、特別調査委員会はそこを調査できない。これは北朝鮮の政治システム上そうなると言えます。

      ですから、どういう答えが今度あるか分かりませんが、西岡さんが言うように、あまり期待できないというのがこのチャートから読み取れるということです。

      (3につづく)

       

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