スポンサーサイト

0

    一定期間更新がないため広告を表示しています

    • 2019.09.21 Saturday
    • -
    • -
    • -
    • -
    • by スポンサードリンク

    [クリック!]

    北の「特別調査委員会」をどう見るか−東京連続集会80報告3

    0

      北の「特別調査委員会」をどう見るか−東京連続集会80報告3


       ★☆救う会全国協議会ニュース★☆

      (2014.07.24)



      ■北の「特別調査委員会」をどう見るか

      ◆「国家安全保衛部が入ったから期待できる」のか

      西岡 もう一つ、マスコミで大きく報道されていることですが、今回の調査委員会に国家安全保衛部が入ったということです。これは意図的なリークを感じますが、3月の局長級会談が始まる前から、「今回の日朝協議には国家安全保衛部の幹部が出てきている」と。

      これは2002年の、小泉訪朝前に田中アジア局長がミスターXと称する国家安全保衛部の幹部だと言われる人と行った交渉と似ている。従って今回は結果が期待できるのではないか、という趣旨の報道がたくさん出ました。

      明らかにどこかの機関がリークしているとしか思えない。その国家安全保衛部の人間の固有名詞まで、裏交渉に出てきているのはこの人だ、この人はミスターXの部下だった、とか。

      何でそんなことが分かるのか、本人がそんな名刺を持っているのか、と思うくらい詳しくリークされています。

      私は局長級会談が終わって帰ってきた実務者の人に、「キム・ジョンチョルという名前がマスコミにどんどん出ている。国家安全保衛部の幹部だと言われている。その人が交渉に出てきているとマスコミは書いているけどいたんですか」と聞いたら、「宋日昊が交渉が始まる時に、『今回のメンバーを紹介します』と言って紹介した。その中にはキム・ジョンチョルという人はいませんでした」という答えをもらいました。

      秘密交渉の相手の固有名詞が表に出ること自体おかしなことですが、今回の特別調査委員会でも、委員長はソ・テハ国防委員会安全担当参事兼国家安全保衛部副部長だと報道されました。マスコミの一部で、国家安全保衛部は秘密警察で、秘密警察だから秘密に詳しいというような論調で、国家安全保衛部という秘密警察が表に出てくるのは珍しいと解説する人もいましたが、そういう解説は正しいですか。

      惠谷 2012年以降の金正恩政権が国家安全保衛部を訪問したという報道があります。しかし、金正日時代は一切ありませんでした。金正日までは、秘密を本当に秘密として保っていました。金正恩になって、行ったところをはっきり言う。それが秘密警察であっても、自分はそこに行ったと。北朝鮮の報道がそうなっています。そういう意味では、金正日時代のような力はないんじゃないかと思います。

      西岡 秘密警察というのは、存在自体を隠していると思います。今、国家安全保衛部の部長は金元弘(キム・ウォンホン)で、「労働新聞」にも名前が出ていて、秘密でも何でもないんです。

      正しく略称で言うなら「政治警察」です。つまり一般犯罪は扱わないんです。政治犯罪だけを扱う。もっと言えば「主体思想」に反するようなことをやっているかどうか。政治犯を捕まえて収容所に入れる。有名な政治犯収容所は国家安全保衛部が管理しています。

      そこで、国家安全保衛部と朝鮮労働党とどっちが強いのか。政治警察と党はどちらが上なのかということですが、チャートで言っても国家安全保衛部は下ですよね。

      惠谷 現在はこのチャートの通りなんです。しかし、金正日時代は、国家安全保衛部の部長もゴシックになる、つまり金正日が部長を兼務していました。だから金正日時代の独裁体制は非常に強固だった。

      ついでに言えば、人民武力部の総政治局長もある時期金正日が兼務していました。現在はそういうことがなくて、国家安全保衛部の部長は金正恩ではなく、金元弘という男です。

      この党と国家安全保衛部の関係だけを言いますと、このチャートの線でお分かりのように、国家安全保衛部は国防委員会という国家機関の統制下にあるということで、党が出てくれば国家安全保衛部であれ、党の統制、指示に従わなければならない。しかし、金正日時代はそうではなかったということです。


      ◆党組織指導部が党、政府、軍、工作機関の人事権を持ち、検閲する

      西岡 私の友人で、韓国にいる脱北者で、国家安全保衛部に勤めていた人がいます。保衛部で車の密輸で外貨稼ぎをやっていたんですが、その人に、「端的に言って組織指導部と国家安全保衛部とどちらが強いんだ」と聞いたんです。そしたら、「何言ってるんですか組織指導部に決まってるじゃないですか」と保衛部出身者が言いました。

      「簡単に言うとこうですよ。誰を捕まえにいくかを決めるのが組織指導部で、捕まえに行くのが保衛部です。そう考えればいいんです」と。つまり組織指導部というのは党と政府と軍、そして工作機関のすべての人事権を持っているんです。人事のファイルはそこにある。もちろん決裁は最高指導者がしますが人事はそこで決める。

      それだけじゃなくて、検閲官がいる。主体思想、党の唯一指導体制に逆らうことをやっていないかどうか検閲する権限は組織指導部にあるんです。検閲するためにどこに行ってもいいわけです。そして誰が政治犯かを決める権限がある。

      つまり、誰を捕まえるかを決めるのが組織指導部で、捕まえに行くのが保衛部だと言われたんですがその説明は正しいですか。

      惠谷 そうですね。全くその通りだと思います。今西岡さんが言われたように、人事権もあれば検閲権もある。この組織指導部が「党の中の党」と言われますが、最高権力機関と言っても過言ではありません。



      ◆2002年に嘘の死亡診断書を出した委員会と同じ

      西岡 つまりこのチャートで言うと、国防委員会と国家安全保衛部が特別調査委員会の主要組織で、国防委員会が権限を付与したことになっていま。それで私は色々調べてみました。

      国防委員会はこれまで拉致被害者の調査をやったことがあったのか、今回が初めてなのかと思ったら違ったんです。これは拉致問題対策本部のホームページに入っている資料ですが、2002年の9月末から10月初めにかけて、最初の拉致被害者に関する調査団が北朝鮮を訪問します。

      その報告がホームページに入っているのですが、北朝鮮がどのような調査をしたかの説明が出ています。これは2002年9月17日に北朝鮮が日本に通報した「5人生存、8人死亡」という調査結果は、どのような調査の結果なのかということです。

      「北朝鮮外務省の馬哲洙(マ・チョルス)アジア局長から概要以下の通り説明があった」として、「調査経緯」で、「これまで朝鮮赤十字会の主幹のもとで日本人行方不明者の消息調査が断続的に行われてきた。しかしこの事業は、当時の日朝間の雰囲気の影響を少なからず受けたし、また、日朝関係の悪化とともに低調になっていた」、「2002年3月、朝鮮赤十字会は日本人行方不明者に対する調査を再開し、政府も協力した。最近の一連の日韓間の接触および会談により、日朝関係が成熟し、日朝関係改善への日本の意図を真摯なものと評価し、それにふさわしい誠意を示すべきと考えた」。

      彼らが誠意を示すと考えた結果が「8人死亡」だったという意味です。そして次、「(2002年)8月初め、共和国国防委員会指導部の指示により、特別調査委員会が設置され、これまでをはるかに上回る最大規模の全面的な調査が行われた。結果は9月16日に集計され、安否については17日に伝えた通りである)と言っています。

      「共和国国防委員会指導部の指示より、特別調査委員会が設置され」た、と言って、「これまでをはるかに上回る最大規模の全面的な調査が行われた」と言っているのが偽の死亡診断書だったり、偽の遺骨だったりしたということです。

      それと今回がどう違いがあるのか。まさに国防委員会のもとでの調査委員会というのは2度目じゃないかということです。今回の目玉は国家安全保衛部が入ったことだと言うんですが、国家安全保衛部は党の3号庁舎、工作機関に対して権限はないんです。



      ◆特別調査委員会は工作機関を調査できない

      このことは、「産経新聞」に、党3号庁舎の中の統一戦線部事業部で働いていた張真晟(チャン・ジンソン)さんがこの説明概要を読んで、こんなでたらめがあるかと言って原稿を寄稿しました。

      実はこの説明書が出た日に、私が全部朝鮮語に翻訳して彼に送ったんです。彼の意見を聞こうと思ったら、全く私と同じ意見で、党が国家の上にあるのに国家機関しか入っていないということは、全く意味をなさない、と。特に、国家安全保衛部は党の課長以上の幹部及び工作機関には権限がない、と。そして、組織指導部のもとにある機関が党の課長以上の幹部及び工作機関を管轄している、と統一戦線部にいた人が言っているんです。

      拉致はどこがやったのか。統一戦線部はよど号グループを指導しているわけです。よど号グループに拉致された有本さんたちは統一戦線部に管理されている可能性が高い。そこにいた人が、国家安全保衛部には権限がなかったと言っているわけです。

      西側でも政治警察というのは、スパイを捕まえるところなんです。アメリカで言うとFBIです。日本でもスパイを捕まえる警察庁の公安部というのがあり、大変力があります。それに対して工作機関というのは、アメリカで言えばCIAです。海外に対して工作を仕掛けたり、海外の情報を取ってきたりする。

      アメリカでもFBIはCIAの作戦文書を読むことはできません。国内に入ってきたスパイを捕まえる部署は、海外で工作する部署に対して権限はないんです。当たり前のことなんです。西側でもそうですが、北朝鮮ではもっとそうなんです。

      なお全体を見ることができるのは組織指導部だけです。まさに張真晟さんも、組織指導部が工作機関と党の課長以上を管轄していると言っています。このことについてどうですか。

      惠谷 全くその通りで、今回の特別調査委員会には色々な組織が関わっていますが、この中で最高権限を持つのは国家安全保衛部です。しかし、3号庁舎の中に4つの工作機関がある。党調査部の工作員が原敕晁さんを拉致したのは証言から間違いないと思います。しかし、特別調査委員会が党調査部に対して調査権限があるかというと、それはないとしか言いようがありません。

      その意味では、拉致がどこまで明らかにされるかについては期待できないと言えると思います。

      西岡 念のため、張真晟さんのコメント(「産経新聞」2014.07.05 「特別委」は目くらまし 犯罪者が自分の犯罪を再調査する愚行)を読み上げたいと思います。



      ◆犯罪者が自分の犯罪を再調査する愚行

      北朝鮮の特別調査委員会の構成を見て、私は目を疑った。日本人拉致事件の主犯は対南工作部署なのに、国内政治監察組織の国家安全保衛部副部長が委員長として登場したからだ。

      きちんとした調査委にするなら、保衛部も一般人を監視する人民保安部も最初から外すべきなのだ。なぜなら、拉致を行い、今でも被害者を直接管理している朝鮮労働党対南工作部署は、保衛部や人民保安部の管轄領域の外にある特殊機関だからだ。

      閉鎖社会である北朝鮮では、労働党の課長以上の幹部と対南工作部署の要員を別途、蒼光(チャングァン)保衛部と蒼光保安部が監視、管理している。「蒼光」とは中央党庁舎と幹部社宅が密集する平壌市内の通りの名前で、蒼光保衛部と蒼光保安部は、労働党の最高権力を握る組織指導部の直属である。

      日本人拉致被害者は対南工作部署に所属しているので、蒼光保衛部、蒼光保安部の「管理人物登録台帳」(名簿)に含まれている。ところが北朝鮮は、行方不明者について「人民保安部による(一般人を対象にした)住民登録台帳」で調べると説明した。

      北朝鮮は初めから嘘をついているのだ。

      北朝鮮の計略はこれだけではない。特別調査委員会から、拉致の主犯である朝鮮労働党の対南工作部署を外し、国家安全保衛部や人民保安部、国土環境保護省、保健省、朝鮮赤十字会などを調査委に含めた。拉致調査は対南工作部署で十分なのに、調査を全国規模に拡大したことにも大きな企(たくら)みが潜む。

      国防委員会は「特別な権限」を持っているという前提も嘘だ。なぜなら国防委は北朝鮮の先軍政治を強調するための象徴的な機構にすぎない。北朝鮮で国防委員の任命から解任までできる特権を持っているのは党組織指導部である。



      西岡 全く同じ意見です。この構成や権限については2002年の調査と同じだと一言で言えるということです。但し、そもそも調査などする必要がないので、この委員会をこういう構成にしたのは、結果として出してくるものを権威を持たせるためです。保衛部が入っている、国防委員会が入っているということを日本で広く宣伝させて、次に出してくるものに権威をつけようとしてやっているに過ぎないと思うんですが、マスコミの多くはそれに流されている。テレビに出てくる解説者の多くもそれに流されているという点で危機意識を持っています。

      (4につづく)

       

      [クリック!]

      スポンサーサイト

      0
        • 2019.09.21 Saturday
        • -
        • 10:38
        • -
        • -
        • -
        • by スポンサードリンク

        [クリック!]
        コメント
        コメントする








           

        PR

        calendar

        S M T W T F S
              1
        2345678
        9101112131415
        16171819202122
        23242526272829
        3031     
        << August 2020 >>

        recommend

        recommend

        links

        profile

        selected entries

        categories

        archives

        recent comment

        search this site.

        others

        mobile

        qrcode

        powered

        無料ブログ作成サービス JUGEM