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    北朝鮮に未来を描かせないためにやるべきこと‐東京連続集会報告6

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       ★☆救う会全国協議会ニュース★☆

      (2015.05.28-2)

      北朝鮮に未来を描かせないためにやるべきこと‐東京連続集会報告6


      ■北朝鮮に未来を描かせないためにやるべきこと


      ◆北朝鮮との往来を原則禁止に、奴隷労働での外貨稼ぎを阻止すべき


      では具体的に、「未来がない」ようにするにはどうしたらいいか。日本が取るべきことと、国際社会が取るべきことを2つ提案しました。

      日本が取るべきことはまず、人的往来を原則的に止めてほしいこと。今もマツタケの不正輸入の首謀者とか、核・ミサイル技術者とか、よど号グループの子どもで北朝鮮労働党に入っていると思われるような洗脳教育を受けた人たちが、転向もしていないのに自由に北朝鮮に行ったり来たりしています。新たなテロの準備をしているかもしれない。

      今まさに、不正輸入をしていたことが明らかになっています。北朝鮮と結託してマツタケの不正輸入をしたんです。その首謀者がなぜ自由に行けるのか。日本人妻は、出国することさえ認められていない。

      「日本は民主国家ですから、出国の自由は認めます。しかし、もう一度帰ってくる時には、永住資格はなくなりますよ。それを覚悟して帰ってください」。誰に再入国許可を出すかどうかは全く法務大臣の裁量です。1970年代初めまでは、原則として、北朝鮮を渡航先とする再入国許可は出していなかったのですから、それに戻すべきだ。

      それから日本人も、北朝鮮に行く場合は、今の旅券を適用させるのはやめる。今危険地域に行くと言ったら旅券返還命令を出します。

      1970年代初めまで、外務省は、北朝鮮に行くという人には「一般旅券は使わないでください」として、旅券に「この旅券は北朝鮮以外の国で有効です」、イクセプト・ノースコリアと書いていました。だから北朝鮮に行く人は別の旅券を申請したんです。北朝鮮は別の旅券は認めないと言って、別の旅券を持って北京の北朝鮮大使館に行くと、VIZAにはんこを押してくれなくて、別の紙にはんこを押していた。1980年代末までそういうにらみ合いをやっていたんです。それに戻すべきです。

      それから厳格な法執行を強化してほしい。総連の中央会館転売をめぐっても、お金の流れがおかしいのです。いったい誰がグリーン・フォレストに払った40億円くらいのお金を払ったのか。その中の17億円は、朝鮮総連の持ち物だと思われていた出版会館を売ったお金が入っています。

      朝鮮総連が、朝鮮総連の持ち物を売って作ったお金で買い戻すというのは許されないことです。なぜなら借金のカタとして売られたんですから。まだ、借金は600億円くらい残っています。17億円あるならば、それに払うべきです。そういうことについて、お金の流れをまず調べていない。

      それから国際社会に求めることについては、先ほど渡辺先生がおっしゃった人権侵害を理由に制裁を実施しようということです。それには南アフリカの例がある、と。

      もう一つ、これはアメリカに行って分かったんですが、北朝鮮が労働者を海外に派遣しているのは奴隷労働だ、人身取引に関する国際法違反だとして取り締まれという動きが出ています。

      既にアメリカの下院で、そのことについて公聴会が開かれています。今北朝鮮の外貨源はかなりの部分が労働者の派遣で、その賃金を全部ピンハネしているんです。タコ部屋みたいなところに入れて、普通の労働者よりも夜勤もさせて、食べ物は自炊させて、外貨での給料はほぼ党が召し上げている。

      クェートで働いていた出稼ぎ労働者が脱北してアメリカに来て、証言しています。その人は給料はゼロだったそうです。その外貨が核・ミサイル開発などに使われている。これは国際法違反で、奴隷労働です。

      奴隷労働では物を安く作れます。そういうものを買ったら奴隷貿易を認めることになってしまう。実際、カタールは、建設会社の労働者90人を集団解雇しています。監督官が搾取しているという理由です。これは効くんですね。外貨がなくなるから。

      そういうことを準備して、拉致が解決しなければ、つまり生きている人を一括で7月までに全員返さなければ、強い圧力をかけますよという準備をしてほしい、
      と。

      今まさに、7月に全員帰ってくることができるかどうか、絶望ではありません。まだ可能性はあります。しかし、まだ確定したとも言えません。本当に最後の勝負にきたと思っています。

      以上ですが、実は今日、タイの海老原智治さんが一時帰国で来ていらっしゃいます。先ほど日本の家族がどんどん亡くなっているというお話が出ましたが、タイでも、アノーチャーさんのお兄さんが5月初めにご逝去されました。ずっとお兄さんのそばにいて、タイの被害者救出のサポートをしてこられた海老原さんからご報告をしていただきます。



      ◆タイは子どもの世代、ルーマニアは兄弟の世代が救出運動

      海老原智治(北朝鮮に拉致された人々を救援する会チェンマイ代表)


      タイのチェンマイで、北朝鮮に拉致された人々を救援する会チェンマイを主宰しています。いつもチェンマイに定住していて、そこを拠点にして活動しています。

      アノーチャー・パンジョイさんは、タイで唯一認定された被害者で、チェンマイが出身地です。ご家族もチェンマイに住んでいて、2005年にタイ人拉致が判明して以来、一緒に活動してきました。

      それが今年5月になって悲しいことがあり、5月1日、拉致被害者アノーチャーさんの最も近しい肉親である実のお兄さん、スカム・パンジョイさんが亡くなられました。スカムさんは日本に来て国民大集会にも参加しています。お歳は69歳で、死因は白血病ということでした。

      1998年、妹のアノーチャーさんがマカオから拉致されました。それから2005年に拉致が判明するまで、どこに行ってしまったのか全く分からなかったそうです。曽我さん、ジェンキンズさんが日本で証言された外国人拉致被害者の存在の中に、アノーチャーさんがいたことから拉致が判明したわけです。

      それ以来、いつ妹に会えるのかということで活動してきたわけですが、結局思いがかなわぬままご逝去されたということです。

      既にお父さん、お母さんは亡くなっており、最も近しい親族が実のお兄さんであるスカムさんだけだったわけですが、これで親の世代だけでなく、兄弟の世代もいなくなってしまったという段階に入りました。

      今活動を引き継いでいるのは、スカムさんの長男であるバンジョン・パンジョイさんで、アノーチャーさんから見ると甥に当たります。この方が今家族の代表ということで、引き続きこの問題に当たっていくと、お葬式の直後に表明しています。

      そういうことで、ご家族は決意を新たにして、国際連携のもとに必ずアノーチャーさんの帰国を実現する、他の被害者の方々の帰国も実現すると強く言っています。世代交代が進み、家族の中でも問題に取り組む人が減り、拉致被害者の記憶を持っている人がうすれていってしまうということがあります。

      さいわいバンジョンさんは、小学校4年生の時に叔母のアノーチャーさんが拉致されているということで、まだ明瞭に叔母の記憶を持っています。当時アノーチャーさんは家が貧しくて、農家の娘だったアノーチャーさんが出稼ぎに行って、一番上のお兄さんだったスカムさんが家を守って農家を続けてきたんですが、大きなお土産袋を持って時々は帰ってきて、優しくて明るい叔母だったということを明瞭に記憶しています。

      そして帰国実現まで努力すると今回も表明しています。そういうご家族に追い風を送るのも重要な役割だと思っています。

      タイとは若干ずれますが、もう少し国際連携を続けてきた国にルーマニアがあります。ルーマニアにも拉致被害者のドイナ・ブンベアさんがいます。これも曽我さん、ジェンキンズさんの証言で2005年に拉致が明らかになりました。ドイナさんは既に平壌でお亡くなりになっていることが判明しています。

      弟さんがまだルーマニアに残っていて、拉致の解決を訴えていますが、昨年ドイナ・ブンベアさんのお母さんが97歳くらいでお亡くなりになっています。そしてガブリエルさんの上のお兄さんも同じ年に亡くなられ、ルーマニアにおいても歳の離れた弟が一人で頑張っているという状況で、タイもルーマニアも家族の世代が代わり、ますます彼らの活動も盛り上げて、同時解決をめざしていかなければならないと思っています。

      私もそのような役割を達するべく努力したいと思っています。以上。ご報告とさせていただきます(拍手)。

      以上

       

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