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    「特別調査委員会」1年  全拉致被害者を取り戻す緊急国民集会報告2

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      ★☆救う会全国協議会ニュース★☆

      (2015.07.24)

      「特別調査委員会」1年 全拉致被害者を取り戻す緊急国民集会報告2

      ■全拉致被害者を取り戻す緊急国民集会報告

      櫻井よしこ

      さてここには各党の代表の政治家の皆さん方が壇上に上がってくださっています。順次ご挨拶をいただきたいと思います。自民党拉致問題対策本部長の古屋圭司さん、前拉致問題担当大臣でいらっしゃいます。宜しくお願いいたします。



      ◆時間を浪費して風化させようという北朝鮮の戦略に制裁案13項目

      古屋圭司(自民党拉致問題対策本部長、前拉致問題担当大臣、衆議院議員)

      ちょうど1年前の4月、私は拉致問題担当大臣をしていまして、その時に重いドアをこじあけて協議の場に引きずり出すところまではきました。その時私は、「ここからが胸突き八丁の協議が始まる」と会見でも言いました。

      残念ながら、胸を突く相手が出てこないんですよ。本当にこれは怒りを覚えますね。煮えまくっている。ひたすら時間を浪費して風化させようというのが北朝鮮の戦略なんです。その手に乗るわけにはいかないんです。

      今櫻井さんがおっしゃったように、アメリカはもし自国民が拉致されたことが分かったら、軍隊を入れて取り戻してきますよ。日本はそれができますか。それができないんだ。9条があるからしょうがないんだ。だからこそ私たちは、それ以外の方法でありとあらゆる手段、国際的な連携をしなければならない。

      そして拉致問題を解決するために、安倍総理は20数年間、国会議員になる前から、有本明弘さんのお嬢さん、有本恵子さんの話を、当時の安倍晋太郎外務大臣の秘書官として初めて話を聞いた。そしてこの時、「これは単なる誘拐ではないよ。国家主権の侵害、テロなんだ」という思いを抱いて、ずっとこの問題に取り組んでいるんです。

      だから私も、この安倍内閣で解決できなければ、ほかの内閣では絶対に解決することはできないという立場で、現在自由民主党の拉致問題対策本部長として取り組んでいます。

      私たちはそこにいる塚田一郎事務局長、彼は寄居中学校の出身で横田めぐみさんの1年先輩で、拉致をされた時に新潟県始まって以来の大捜査をしたことなど、子ども心にしっかりと記憶に残っている。だから彼はこの拉致問題は、自らのことのように頑張っている。

      そして、私は塚田事務局長を座長に指名して案を作り、7月4日の期限を迎える6月25に、総理官邸に申入れに行きました。それは13項目の制裁強化です。実現が可能で、効果のあるものは全部網羅しました。

      10数回にわたる役員会や幹部会議、あらゆるセクターからのヒアリングを含めてやりました。いくつかの象徴的なことを申し上げます。

      まず、今までに解除した制裁は全部復活させる。これは当たり前です。それから、北朝鮮を渡航先とした人間が再入国できない仕組みです。今は極めて限定されていますが、朝鮮総連の中央常任委員が17名います。中央委員会の委員が500名くらいいます。明確なリストはない。さらに核・ミサイルに関与したと思われる技術者の再入国を禁止する。これはすごく効きます。

      2つ目は、北朝鮮への送金の全面禁止。人道的な10万円までの送金は別として、10万円以上はすべて禁止とします。これを世界でやっている国が1つあります。カナダなんです。カナダは人権問題を非常に大切にします。

      私たちも色々調べました。実効性を高めるのはインテリジェンスの部分だから、カナダも開示はしていません。送金というのは、北朝鮮と日本の銀行でコルレスを開いているのは一行もありませんが三国経由でいっぱいあります。

      こういうものを国際機関を通じて、しっかり情報を取ってやっていく。かつてのバンコ・デルタ・アジアには金正日の秘密口座がありました。みんなに金を配っていました。その口座をアメリカがたまたま見つけて、そこを封鎖しただけで猛烈に効いたんです。だから私たちは、個人名や銀行名を徹底的に調べることも要請に入れました。

      それから、北朝鮮に入港したすべての船舶に厳格なチェックを海上保安庁に責任を持ってやらせることです。よく便宜置籍船、FOC船と言います。便宜的によその国の船籍にしていますが実質的に北朝鮮の船がいっぱいあります。こういうものも全部チェックの対象にしていく。

      あるいは朝鮮総連に厳格な法執行をさせる。RCC(整理回収機構)は回収をしなければいけない。少しでも例えばまた貸し、また借りをしてその資金があるのなら、その資金の出所はどこかを徹底的にチェックすることによって厳格な法執行ができるはずです。

      その他にも朝鮮学校に対して、本当に減りましたが、一部の地方公共団体はまだ支援しています。主体思想を教えていますが、日本の教育指導要領に入っていない、あるいは反するものを教えているんですから、こんなところに渡す必要はない。しかし、地方公共団体には自主性があるので、このことも徹底的に指導していくことも入れました。

      その他にも、例えば先ほどアメリカのことを言いましたが、アメリカには拉致された可能性のある人間が一人いるんです。2004年にデヴィッド・スネドンという人が行方不明になっています。私は3月3日に、1泊3日の強行軍でアメリカに行って、向こうの上下両院議員、それも共和党の議員と会ってきました。

      なぜか。国務省にこの問題を言っても、のれんに腕押しなんです。だったら議会から圧力をかけていく。かつて日本で、政府認定が遅れた時に、議会から猛烈な圧力をかけて政府が認めるようになったじゃないですか。同じことをアメリカでもさせていただきました。

      特にアメリカは、上下両院とも共和党、野党が過半数を握っているんです。そこで共和党議員を中心に、デヴィッド・スネドンはユタ州出身ですから、そこの議員たちにお願いをしてきました。デヴィッド・スネドンの問題、そして日本人の拉致問題を含めて、しっかり上下両院で決議をしてほしい。

      この決議ができれば、アメリカの世論は大きく変わります。さっき言ったように、自国の国民が拉致をされているなら軍隊を出して取り戻してこいというのがアメリカの精神文化です。そういうことがアメリカとの真の連携につながるんです。

      横田めぐみさんのご夫妻は2回も大統領と会っています。ブッシュ大統領、オバマ大統領。私は両方とも行っています。オバマ大統領の時は同席しました。「非常に理解する。同情する」という話がありましたが、真剣に一緒にやろうという覚悟は、感じ取ることができませんでした。

      なぜか。簡単な話ですよ。自国民が拉致されたと認定されていないからです。だったらそれもしっかりやろうということを、決議の中に入れました。

      これはこれから協議を進めていくための有力なツール(道具)として、総理、政府に提供しました。安倍総理は、すべてこういったことは承知の上で、このツールをどうやって拉致問題を解決するために活用していくかを今真剣に考えていると思います。

      私は総理を信じたいと思います。なぜか。20何年間に渡って、この問題に取り組んできたことがあり、総理のお気持ちは本当に分かるからです。だから私たちはそういう取り組みを是非しっかりやっていきたい。

      今日は平沼議連会長からもお話がありました政府・与野党拉致問題連絡協議会が今月末になると思います。また国会日程が決まっていません。各政党からしっかりと意見を総理に伝えて、総理に最後までいていただいてしっかり議論を聞いていただく。そして今後の有力な判断材料にしていただくことが必要だと思います。

      「拉致問題を解決しなければ北朝鮮は未来を描くことはできない」。それをどうやって実践していくかということです。それは(金正恩の)取り巻きが分かっただけではだめなんです。あの金正恩という男は、気まぐれ男ですから、突然進言なんかすると次の日にはリンチされてしまう。ハチャメチャな組織です。

      だけどそこと協議をせざるをえない苦しさがある。だからこそ私たちは、先ほど山谷大臣が言ったように、ありとあらゆる手段を尽くしてやっています。もちろん水面下の話もあります。水面下の話が表に出てきたら、水面下になりません。これは私たちを信頼していただきたいと思います。

      何とか我々のこの手で横田めぐみさんを初め、北朝鮮に拉致された被害者全員を取り戻すために徹底的に戦い抜きたいと思います。引き続き私たちの背中を押してください。宜しくお願いいたします(拍手)。



      櫻井よしこ
      どうもありがとうございました。次に民主党の拉致問題対策本部長代行の松原仁さん、宜しくお願いいたします(拍手)。


      ◆ちゃぶ台をひっくり返せ ストックホルム合意は破棄すべき

      松原仁(民主党拉致問題対策本部長代行、元拉致問題担当大臣、衆議院議員)

      安倍総理がこの問題をずっとやってこられた。安倍さんなら解決できる。どうしても解決をしてほしいと思っております。

      私は、この際率直に申し上げたい。私たちの怒りは、私は北朝鮮には十分に伝わっていないのではないかと思っています。我々は様々なことをやっています。しかし、北朝鮮というのは、極めて単純明快なものでもある。私も大臣をやっていて感じました。

      彼らの国民の波長、指導者の波長というものがあります。それは何に対する波長なのか。当然、人質を解放する交渉ですから、犯人側の波長も分からなければいけない。先ほどから既に議論があるように、また後で中山恭子さんもおっしゃるでしょうが、この議論は外務省が中心ではなく、警察や拉致対が中心であるべき案件であると誰でも感じていることです。

      外務省がやって成功するとはなかなか思えない現状が続いている。平沼会長が言ったように、あのストックホルム合意は意味がなく、そして1年経っても期限を設定することすらできない。

      私は、北朝鮮が真に日本の怒りを感じるならば、外務省は何が何でも期限を設定するために戦い、そして決裂をしてもいいと。それは、私は逆に北朝鮮のマインドに近いものだろうと思っています。

      私が、我々の怒りが伝わっていないというのは、私たちはこのストックホルム合意そのものを本来は破棄しなければ北朝鮮は目が覚めないのではないかと思っています。ストックホルム合意によって、北朝鮮の一部の人間が今檜舞台に出ているでしょう。

      「この合意で日本は文句を言わないじゃないか」、「この合意でまだ待つじゃないか」、「この合意でその後動きがないじゃないか」。彼らは金正恩に対して、「我々にまかせなさい」と言うでしょう。

      しかし、われわれはそうではなく、北朝鮮の中に、「拉致被害者を返すべきだ」と主張する人間を舞台に上げ、今の未解決でかまわないと思っている人間を舞台から引きずりおろすためには、明快な怒りのメッセージを北朝鮮に伝えていかなければいけないと私は思っています。

      それは肉を切らせて骨を断つこと。確かに外務省のメンツは飛ぶかもしれない。しかし、そもそも外務省に大きな瑕疵がある以上、それは当たり前だと思っています。これからの交渉主体は警察等にすることも含め、この問題に関しては、ストックホルム合意ふざけるなという怒りを持ちます。

      1年経って、「もう少し待ってくれ」。私は、ちゃぶ台をひっくり返して構わないと思っています(拍手)。ちゃぶ台をひっくり返して初めて、北朝鮮は日本人が怒っているんだなあということが分かるんです。

      彼らに複雑なことを言ってもわかりませんよ。明快に、白い半紙に黒い文字で、一直線に棒を引くような、そういう行動でなければ分からないと、私は思っています。従って、向こうの担当者を切り替えさせるためにも、日本は本当に怒っているんだということを、北朝鮮に直線で伝えなければ彼らは分からないと思う。

      そういった強烈な喜怒哀楽こそ、彼らにとっての鍵穴になっている。彼らにとってそのことが、なるほどそうかと思う材料だと思っています。私もわずかな期間ですが、私も担当大臣として彼らとやりあい、そういう類の波長を持っているのが北朝鮮の国民性だと思いました、

      従って私は、このストックホルム合意の破棄は、まずもってやるべきことであり、悪いけれども外務省のメンツにこだわる段階ではない。今すぐやらないというのであれば、まさに2か月か3か月、明解な期限を切るべきです。百歩譲って、明解な期限を切ってそして追い込んでいく。それをするのは当たり前です。

      昨年、平沼会長もおられましたが、皆さんとともに、拉致の問題で北朝鮮に日本の関係者が行くという時に、みなさんが集まって侃侃諤諤の議論をした。「まただまされるぞ」と。それでも行って、そうなった。これを考える時に、分かりやすい行動が必要であり、そのために私は、安倍総理、古屋元大臣のご理解もいただいて、山谷さんの理解もいただいて、安倍総理に、何としてもストックホルム合意を破棄するという大英断をいただきたい。そこから新しい幕が始まると私は確信しています(拍手)。

      そのことを申し上げ挨拶といたします。共に頑張りましょう(拍手)。



      櫻井よしこ

      松原さんありがとうございました。次に公明党拉致問題対策委員長の上田勇さん、宜しくお願いいたします。


      ◆交渉のあり方を抜本的に見直すべき時、効果的な制裁も

      上田勇(公明党拉致問題対策委員長、衆議院議員)

      1年余りが経って、明らかな進展が何もない。本当に北朝鮮の不誠実な対応には怒りという言葉しか感じられません。そしてまた、家族会の皆様、関係者の皆様の心情、本当にいかばかりのものかとご推察申し上げます。

      安倍総理も、山谷大臣も、問題解決に本当に真剣に取り組んで、今全身全霊を
      こめて対応していただいていると、私は信頼をしています。でも、これまでの交
      渉のあり方は、1年経って抜本的に見直していかなければならない時に来ている。

      私たちは、議会にあっては、国会も党派を超えてこの問題の解決が最優先の課題なんだと強いメッセージをさらに発信をしていかなければならないと思っております。同時に、やはり圧力がなければこの問題は進まない。制裁措置も昨年解除したものをもう一度復活させることは当然のこととして、どうやったら効果のある、さらなる制裁をしていけるのか、十分国会の中でも議論をして対応していかなければならないと考えています。

      もちろん、山谷大臣が、今国連を初めとして世界各国に協力を呼びかけています。やはり世界の包囲網もなければ制裁措置の効果も上がってこない。そういう意味では、国際的な協力も山谷大臣にさらに進めてもらわなければならないと思っています。

      1年余りが経って、こうした状況になっていることは、本当に残念なことであり、申し訳ないことでありますが、もっと具体的な成果、前進が見られるように、政府もそして各政党も一致協力をして問題解決に向けて全力で取り組んでいきたいと決意しています。

      今日、お忙しい中、こんなに多くの方々がお集まりをいただきました。これが国民の怒りだと、そのメッセージが北朝鮮にしっかりと伝わるように私たちもまた努力をしていきます。

      問題解決に向け、全力で取り組んでいきますので、これからも一層のご支援をいただけますように宜しくお願いいたします。今日は大変ご苦労様です。ありがとういございました(拍手)。



      櫻井よしこ

      上田さんありがとうございました。次に次世代の党の拉致問題対策本部長、中山恭子さんにお願いいたします(拍手)。

      (3につづく)

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