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    • 2019.09.21 Saturday
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    家族の思い(23)  平野フミ子さんからの手紙

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      家族の思い(23) 平野フミ子さんからの手紙


      こんにちは、平野です。

      今日、八月十二日は、36年前、私の妹、増元るみ子が、鹿児島の吹上浜にて、行方不明となった悲しみのその日です。

      まさか、北朝鮮の工作員の手で、拉致され、それも、国内に於いてです。それ以後、安否生死も分からず、家族の苦難の始まりとは、思いもかけないことでした。

      本当に家族は苦しみ乍ら、36年間を過ごして参りました。一言に36年間を話すことは、出来ませんが、これだけは信じてました。絶対に生きていることを。あんな素直で親思いの、明るい女性が、死ぬはずはないと、ずっと思い続けて信じ続けております。

      今回、妹の昔の同僚が、友人の結婚式の時のるみ子のスピーチのカセットデッキが出て来て、それをCD化して、私達の手元に届きました。すぐに、それを聞いて、私も弟も、今までずっと、思い続けていた、るみ子の声と合致しなかったので驚きでした。

      一度聞けば、絶対に分かると思ってたのですが、ショックでした。時の流れを感じました。

      再調査が始まり、そして、るみ子の生の声が、報道されていよいよ良い情報が聞けるのではと、期待してしまいます。

      一緒に拉致された、市川修一君の父君、市川平さんが、99才で亡くなりました。どんな思いで逝かれたのかと思うと、切なくなります。お通夜の席で、私達が、絶対に取り戻しますからと、強く決意して参りました。

      一ヶ月後位には、再調査の結果が、示されるでしょう。

      日本政府は、再度誠実な調査をしなさいということを、強く示して頂かないと、いけません。此の国と渡り合うのは、本当に、大変だと思いますが、私達の36年間の思い、そして夢を、叶えて欲しいです。

       

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      家族の思い(22) 平野フミ子さんからの手紙

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        家族の思い(22)

        こんにちは 平野です。

        昨日の署名活動、お疲れ様でした。
        いつもながらのボランティアの皆様の必死の署名のお願いに、思わず賛同して、署名をしていた方もいらっしゃいました。

        北朝鮮の再調査が始まって、約一ヶ月過ちました。その間、色々、マスコミに情報が、錯綜していて、私達自身どう答えようもありませんが、この17年間の戦いの中で、るみ子の情報も色々ありましたが、良いことは信じたいし、悪いことは信じません。

        つまり、一喜一憂しないということを、心の中で決めました。政府からの報告を真摯に受け止めたいと思います。

        最初で最大の今回のチャンスです。
        日本政府も、絶対にこのチャンスを活かすべく、粘り強く交渉して頂き、拉致被害者を取り戻して下さることを信じます。

        福岡での署名活動の前日二日間、仙台の七夕祭りで署名活動をして参りました。私の参加は今回で4回目です。
        東日本大震災の前年と、その年での人々の意識が変化があったのには、驚きました。
        地震後、家族の大切さ、命の大切さを身をもって経験された上でのことなのかなと、本当の心からの署名を頂いております。
        暑い中での活動ですが、福岡のボランティアの方達と一緒で、老若男女の方々が、七夕の飾り付けから、九時から三時迄の活動には頭が下がります。今回を最後にという強い思いを、感じました。

        救う会の皆様の力で、ここまで参りました。北朝鮮の誠意を信ずるばかりです。

        平成26年8月10日(日)

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        北の「特別調査委員会」をどう見るか−東京連続集会80報告6

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          北の「特別調査委員会」をどう見るか−東京連続集会80報告6

            ★☆救う会全国協議会ニュース★☆

          (2014.07.28)



          ■北の「特別調査委員会」をどう見るか


          ◆皆さんと共に北朝鮮の報告に注視を

          飯塚繁雄(田口八重子さん兄、家族会代表)

          みなさんこんばんは。いつも拉致問題に関心を持っていただいて大変ありがとうございます。

          最近の北朝鮮の状況はご承知の通りですが、「特別調査委員会」を立ち上げて調査をすることになっています。それについては今克明に解説があったわけですが、当然ながら私たち素人はそういう深い分析や判断ができません。

          言えることは、長い間、今まで何もなかった地獄のような期間が、今回何か動きが出てくるということについては確かな感じを持っています。

          最初の報告が「夏の終わりから秋の初め」ということですが、私たちとしては今進んでいる以上、一回その動きを見ようと。どういう内容で、どういうボリュームで報告がなされるのかということを待つしかないんです。

          「特別調査委員会」の組織が意図するところ、これを懸念する背景がたくさんあるということは今日分かりました。しかし、ここで心配しているだけではだめなので、やはり光があればその兆しを見つけながら注視をしていくことも必要かなと思います。

          こういうむずかしい判断がたくさんあるということは、細かい組織ではなかなか埒が明かない、問題が先に進まない、解決に向かないという判断もできないことはないんです。

          私が思うに、少し乱暴化もしれませんが、組織のトップをつかさどっている金正恩の判断一つなんですね。ですから日本の総理大臣が、この金正恩の判断をうながすことが、どこかで動きや態度で示せればいいなと思いますが、終局的にはその辺を考える場面もあると思いますが、まずこれからの報告を見る、そこまで考えなければいけないと思います。

          すぐに首脳会談をやれということではなく、北朝鮮の態度をみながら日本の立場、安倍総理の意向を含めて、日本の態度を強く出していただきたいと思います。

          この委員会の報告を北朝鮮の放送でもやっていますが、拉致の項目が後なんですね。一番最初に出ているのは「遺骨」の問題です。これを見ると、まだ色々問題がありそうだなと感じます。

          話は別ですが、先日アメリカのケリー国務長官が話した内容を皆さんご存知と思いますが、北朝鮮との関係で日本が単独で動くことは喜ばしくないと。制裁の解除のことを言っていると思うんですが、核・ミサイルを含めた総合的な判断で動くべきだという話をしています。

          私は直にケリーさんに会って、拉致問題に言及したんですが、その時は北に対する怒りをかなりあらわにして、テーブルを叩いて態度を表していたんですが、そういう話を聞くと、「何だあの時の態度は」と思ってしまいます。

          日本を取り巻く、国連を含めた支援というのは必要と思うんですが、今回日本対北朝鮮ということでは相当論議の的が絞られていると感じます。ですから、外国が助けてくれなくても、日本だけでもなんとか頑張るという態度を貫いて、この問題が中途半端になったり、あるいは結果的に反故になってしまったりということがないようにお願いするというか、祈願するというか、期待するということになります。

          それしか今思いはないです。今後皆さんと共にこの問題を注視して、それぞれ向こうの報告を見て対応していく。これは政府もそうですし、全国の民間ボランティアも組織もそうです。そういうことにつながっていくと思います。ありがとうございました(拍手)。



          ◆きちんと訴える力を持っていただきたい

          横田早紀江(横田めぐみさん母)


          みなさんこんばんは。暑い中をたくさん集まっていただいてありがとうございます。

          今、西岡先生の話を聞かせていただきながら、本当に大変な国に連れていかれたんだなということを改めて感じています。心が通じない。どれだけの人たちが安否という二つの状況の中で、何人が帰ってくるのか。生きているか、死んでいるか、それは本当に分からない。

          どういうふうになって帰ってくるか、みんな家族が心配をしています。一生懸命育ててきて、こんな目にあって、苦しんで、拉致した人のために本当にたくさんの人が苦しんでいます。

          そしてほんとうに長い年月支援をしていただいて、力をいただいて、ようやく最終的な会談まで来ることができた。そして今正念場なんですが、色々なことを振り返りました。デモをしたこととか、外務省の前で座り込みをしたこと、講演会に行ったことなど本当に様々なことがありました。

          それもみんなが元気で帰ってくるんだということを信じてみんなが頑張ってきたのに、向こうはそういうことなんか何も考えないで、こんな無慈悲なことをこれからもまだやるのかなあと、人間の根本的なところが通じていないのかなあと、それが非常に残念です。

          安倍総理であれ、今の外務省の方であれ、何にも悪いことをしていない人たちを勝手に捕まえて、向こうに連れていく。そして全然違う生活をさせてそれでいいわけがない。返すのが人間として当たり前のことなんですよということを、日本だけでなく色々な国々が一緒になってメッセージを送らなければならない。

          ブッシュさんにお会いさせていただき、抱擁させていただいて、世界中にこれが出ますよと言われたことを覚えていますが、それはみんなが言わなければならない大事な、大事な問題なのです。

          交渉する人は、そんなこと許せることではないんだということ、こんなことをするんだったら何の支援もできないということ、お互いに幸せになりたいのならあなた方もその気持ちをちゃんと汲みなさいときちんと訴える力を持っていただきたいと思います。

          別に日本が意地悪をするわけではなくて、北朝鮮の皆さんにも幸せになってほしいし、たくさんのものも送りたいし、たくさん食べていただきたい。お互いの文化を尊重しあいながら交流できる国になりたいと思っているのに、それができないのはとても残念なことではないですか、絶対的に厳しく言う力を持っていただきたいと思います。

          私たちは祈るしかなくて、たくさんの人が支援してくださって、帰ってきたという喜びを一緒に感じさせていただきたいと思っています。ありがとうございます(拍手)。



          ◆ミサイルが飛んでも交渉は続けてほしい

          本間勝(田口八重子さん兄)


          みなさんこんばんは。今日は暑いところありがとうございます。

          大詰めが来たという感じで、一次回答がどのように出るか本当にどきどきして、精神的に家族みんなが追いつめられている気持ちでいます。

          北から、生死を別にして、まず名前が発表されるか、そこからスタートになると思います。うちの八重子については、蓮池さんから話を聞いている限りでは、軍の方に掌握されている、つまり敵工局というところにいるんだと聞いています。

          そうすると一般住民の住民登録台帳には、先ほどの惠谷さんや西岡先生の話ではそういう台帳に名前が載らない人間である、隠されている人間だということです。

          しかしながら、私たちは今まで署名活動をして、拉致被害者を取り戻すんだという大きな問題を北朝鮮に突きつけているわけですが、13歳の少女のめぐみさんを北がないがしろにして、生きて返さなかったら、もう日本国民はそれだけで納得しないと思うんです。

          13歳の少女をさんざん苦しめて、拉致被害者の中では一番若いわけですから、その人が亡くなっているということは絶対にありえないんです。いくら精神的に異常をきたしたとしても、心臓が動いている限りは生きていますから。

          そういうことで、まず北の犯罪者がそういう人たちをどのようにして返してくるか。政治取引もあるでしょうし、日本は工作員を含めて拉致をした人たちを追求している。その犯罪者を追いつめていくんだと言っているわけです。

          そうした状態で、北が返してくれる範囲に入れるかどうか。そういうことも私は危惧しています。12人の他に、色々な方が拉致されています。そういう人たちが名簿に載って、日本人がいますから返したいと言ってくるでしょうけれど、そこで北はまた巧妙に、「長年北朝鮮にいて日本にいまさら帰りたくない」と言わせるかも分からないんです。

          そういう恐れもあるし、他に心配することがたくさんあります。そういう中で工作員を一緒に出せとかいうのは、犯罪の取引としては免責というのがありますよね。これ以上追及しないよ、と。そうしないと、返すものも返さない状態が出てくると思います。

          北がこの人たちを返すと、体制の評判が悪くなる、維持ができなくなる。要するに麻薬をどのようにして売っていたか。日本から印刷工を拉致して、どのようにして偽札を作っていたか、今はどうなっているか。そのようなことまで追求されれば、北の体制は非常に追いつめられていくと思います。国際的にもですね。偽札問題は非常に大きな問題ですから。

          そうなると、そういう人たちは返さない。生死とは別に、そういう選定をするのではないかと思います。そういうことのないように日本がうまく交渉していってくれればなと思います。

          先日内閣府で日朝交渉について説明された時に、拉致問題もそうですが、核・ミサイル問題も同時併行的に動いています。

          「ミサイルを飛ばしたこの交渉は中断されるんですか。そのようなことのないようにお願いしたい」と私はお話ししました。現実に北朝鮮は、米韓軍事演習に対して、ミサイルを威嚇的に飛ばしています。そのような状態が起きる時に、日本は、安倍さんは慎重に、拉致問題は人道問題だからそのようなことで中断はしないと明確にアメリカにも言っています。

          北も、これは日本に向けて撃ったわけではないよというようなことを言っていますから、自制して、日本と中断しないような形で今は動いているのかなあと思っています。

          私がいいたいことはうまく交渉して、北をあまり追いつめないで日本人を無事に取り返す。まず12人の拉致被害者が生きていて、健康上はこうですよという形で一次回答を出すのかなと思っています。

          再調査ということで拉致問題が動き始めました。私たちは10年以上、みなさんの応援で署名活動をやって、大きな力をいただいて、それが北に影響はしていると思います。

          日本人は本当に怒っているんだと、西岡先生の話ではまた制裁をかけるよということも躊躇しないと言わせて、やっていくということで、これからも応援していただきたいと思います。

          宜しくお願いいたします。ありがとうございました(拍手)。

          以上

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          北の「特別調査委員会」をどう見るか−東京連続集会80報告5

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            北の「特別調査委員会」をどう見るか−東京連続集会80報告5


            ★☆救う会全国協議会ニュース★☆

            (2014.07.26)

            ■北の「特別調査委員会」をどう見るか


            ◆生きている人を殺して本物の「遺骨」にしかねない国

            西岡 しかし、だからこそ緊張するということです。何か準備しているに違いない。一番危惧されるのは、生きている人を殺して本物の「遺骨」にしかねない国であるということです。

            総理も2004年12月に、めぐみさんのものとされた骨、松木薫さんのものとされた骨が偽物だと分かった直後に、「今後は、死亡の証拠を出せと言ったら危険だ。生きている人の腕を1本折って本物の遺骨を作るかもしれない。これからは生存者を返せというふうに要求を変えるべきだ」という趣旨の発言を、当時幹事長代理としています。その危険は去っていないのではないかと思います。

            惠谷さんどうですか。

            惠谷 今の件だけで言いますと、私は別に北朝鮮の肩を持つわけではありませんが、拉致をしていた当時と違って、今は拉致被害者を管理しているわけですから、生きている人間を殺してまでというメンタリティは北にはないと思っています。

            そうであれば、拉致の作戦の経過の中で殺すべき人間もいたはずなのに、連れて帰っています。殺すなという命令があった場合であり、殺せという命令があれば当然そうなると思いますが、一般例で言えば、命令もないのに殺すということはないということです。

            西岡 私が入手した情報では、2008年、前回の再調査約束の時、一度処分をするという計画を金正日のところにあげたが金正日は決裁をしなかった、「人の命は大切だ」と言った。本当かなあと思うんですが(笑)、「生かしておいて死んだと言えばいいじゃないかと言った、という話を最近入手しました。

            工作機関とすれば、前回は1200度くらいで焼けばDNAが出ないと周到に準備して、最初に松木薫さんの骨(と称するもの)を1200度くらいで焼いて出したら、「DNAは出なかった」と日本側が発表したわけです。

            しかし松木さんのものからはあごの骨から歯根の長さが測定できて、それなどによって、骨の形態から「40代の男性ではなくて60代の女性の可能性が高い」という鑑定結果が出たわけです。日本は民主国家ですからそのことも全部公表しています。

            めぐみさんの骨と称するものは、同じ1200度で焼かれ、あごの骨は入っておらず、ハンマーのようなもので形が分からないように砕かれていたという情報があります。しかし、帝京大学の技術でDNAが出た。

            先ほどの統一戦線部に、「死亡の証拠を作れ」と新たな命令が下り、「60日必要だ」と言ったことの中で彼らが何を考えているのか、緊張しています。だからこそ私は繰り返しテレビ等でも言っているんですが、「日本のDNA鑑定技術を甘く見たら大変なことになりますよ。日本の技術ではその骨が誰の骨かだけでなくて、いつ死んだのかも分かりますよ」ということが一つあります。

            それについても北朝鮮は日本の技術を徹底的に調査しているという情報があります。緊張するんですが、専門家に聞きますと、日本のDNA鑑定技術は世界一だそうです。特に警察が持っているものが世界一だと。2004年、めぐみさんのものとされる骨から警察の研究所ではDNAが出なかったのですが、帝京大学で出たということで、警察としては自分たちの技術の限界を感じたわけで、その後人材も予算も大変つぎ込んだそうです。

            それどころか帝京大学の吉井先生も警察にスカウトして、今警視庁の科捜研の副所長です。ですから吉井先生の研究成果は今、学会に発表されないそうです。

            そういう緊張関係になっています。



            ◆拉致被害者の確実な生存情報がある

            もう一つ。確実な生存情報がいくつかあります。生存情報がある人について、本物の遺骨が出てきたら「殺した」ということが、死亡時期が判明しなくても分かる。

            古屋大臣も、小泉総理訪朝10周年の談話の中で、「日本政府は情報収集活動を真剣にやってきた。情報収集活動を一貫して強化してきた。拉致被害者の存在を隠蔽することで拉致問題の収束をはかっても、日朝関係を取り返しのつかない状況に追い込むだけです」と言っています。

            隠蔽するというのは、また「死んだ」と嘘をつくということです。だけど生存情報があるんだということで、逆にそういうことをしたら取り返しのつかないことになるという警告を大臣の立場でかなり踏み込んで話しています。

            私は民間ですから、「殺すんじゃないか」という言葉づかいもしますが、同じことを大臣も言っているんだなあと、私はこの談話で思いました。聞くところによると、政府の中で、この談話の文案について精密な検討がされたと聞いていますが、その結果この文章が出たということです。

            彼らが正しくこのことを分かれば、おかしなことはしないのではないか。殺されるということさえなければ、生存情報もありますし、彼らは10年間、死亡確認書について研究したかもしれませんが、我々もこの10年間、元統一戦線部の人や元連絡部の人から話を聞くことができ、元作戦部の戦闘員は私の友達です。金賢姫(キム・ヒョンヒ)さんは調査部です。そういうネットワークがあります。

            それ以外にも拉致問題はけしからんという立場から情報源になってくれている様々な人たちがいます。

            いつ情報が出てくるか分かりませんが、この特別調査委員会の枠組みは北朝鮮が4つの分科会で併行して調査を進めることになっていますが、調査が全部終わってから日本に通報するのではなく、随時結果を通報することになっています。これは「運営方法」の中に、「各分科会の進捗状況は分科会ごとに委員会に報告し、日本側に随時通報し、対策を立てる」となっています。

            この「随時」の1回目がいつになるのか。「夏の終わりから秋の初め」という表現が使われています。北朝鮮の夏は日本より早いのかなと思うと、8月の終わりには1回目が来るのかもしれません。

            今それに備えて、救う会でも過去にとった情報を総整理して、また実際に起きた拉致現場にもう一度行ってみて、拉致被害者本人からも色々と話を聞いて、彼らが新たなうそをついても、それを瞬時に見破ることができる材料を、民間ではありますが、必死で集め整理しているところです。政府の中でも色々なシミュレーションがなされていると大臣もおっしゃっています。



            ◆めぐみさんたちは北朝鮮で拉致調査の聞いている

            一方で、何人かの人を返すとか、何人が生きているとか、色々な報道があります。裏交渉がなされていることは間違いないと思うんですが、その裏交渉の中で向こうが数字を言ってきたとしても、「それではだめだ。全員だ。全被害者は譲れない」という交渉がなされているのかどうか。

            前回から今回まで12年かかったわけです。蓮池さんたちが12年前に帰れたということを、多分めぐみさんたちは北朝鮮で聞いていると思います。そして今回は、拉致に関する調査で合意したことが北朝鮮のテレビでも流れました。被害者も当然、そのニュースを聞いているのではないか。

            曽我さんは、1990年の金丸・田辺訪朝団が来た時、「テレビでそのニュースが流れた時、日本の政治家が来たのだから必ず私のことが議題になっているのではないかと、心の中で期待していました」と。

            12年ぶりに、めぐみさんや八重子さんたちが今期待しているのかなあと思います。あるいは名前も分かっていない未認定の被害者もそうだろうと思います。ここで何人かの人たちを取り返すことができなかったら、その人たちの精神状態はどうなるだろうか。絶望というのが人間の健康状態には一番悪いわけです。

            何人かでもいいという交渉を絶対させてはならない。その部分については、政府の方針にある通り、「認定の有無に関わらずすべての被害者の安全を確保し、即時帰還を求める」という決定を絶対に守ってほしい。外務省に強く言いたいところです。



            ◆これは犯罪者との交渉、全員でなければだめ

            どうしても交渉が始まると、「交渉事だから相手を動かすためにはアメとムチが必要だ」という発想が出てくるんです。しかし総理は、アメと言っても制裁を解除するというのは戻せるんですよと公開の席で言っているわけです。

            しかし、外務省は、「今せっかく交渉しているんだから北朝鮮の回答が悪かったらというようなことは言わない方がいい」というふうに言う。伊原局長の一生懸命さを疑うわけではありませんが、交渉する役の人はそうなってしまいがちです。

            そういうことと、何人帰ってくるとか、何人のリストがあるということが色々なところからリークされていることは、もしかしたら軌を一にしているのかもしれないと疑っています。

            全員でなければだめなんだ、これは外交交渉ではなくて、被害者を取り戻すための犯罪者との交渉なんだということを、いよいよ強く言わなければならないのではないかと思っています。

            しかし、先ほども言いましたが、その2行、「日本政府が認定している拉致被害者について改めて調査し、それぞれの被害者について入境からの経緯を調査し、確認する」とあります。「それぞれ」と書いてありますから12人全員の分が出てくる。

            一体何人が出てくるのか。彼らの準備はすでに終わっていると思います。調査なんかする必要がないわけです。時間が必要だとすれば、証拠を捏造するためだけに必要です。

            一方、残留日本人・日本人配偶者の調査は、大々的に今やっているそうです。これは特別調査委員会ができる前、6月から始まっています。先ほども平壌と連絡したという人から電話をもらったんですが、「保衛部は今パニックになっている」と。

            資料に基づいて、残留日本人とか日本人配偶者のところに行くんだけど、日本人と言ったら罰せられるかもしれないと思って、「私は違います」とみんな否定する、と。それで苦労しているということでした。

            特別調査委員会ではなく保衛部がやっているんです。彼らは、日本に出す紙とは別に、何かを準備しているんです。しかしここで、「それぞれの被害者について調査し確認する」と言った以上、何か準備をしている。

            「拉致は解決済み」というところから、もう一度調査するというところまでは、圧力をかけた結果北朝鮮は認めたというのが今の状況です。いよいよこれからが勝負だと思います。



            ◆9月13日に、今年2回目の国民大集会

            8月28日(木)にもう一度東京連続集会をやりたいと、今の所思っています。また色々な情報を分析して、あるいは政治家の人にも来てもらって討論しようかなとも思っています。

            そして、9月13日(土)に、今年2回目の国民大集会を準備しています。安倍総理にも、是非来ていただきたいと思っています。その頃は、北朝鮮から1回目の通報があった後かもしれません。そこで総理が何を言うのか。政治家の皆さんがどう言うのか。我々がそれをどう評価するのかという微妙な時期の集会になります。

            いよいよ勝負の時が来た。嵐の真ん中に今我々は入っている。今日はそういう中で、気圧配置とか、そういう天気予報のようなことを少しやりました。今の所、一体何が出てくるのか全く分かりません。明日晴れるか、雨が降るか、予報と言いながら、これだけ議論しましたが、12人についてどういう結果が出てくるか全く分かりません。

            そして、裏交渉の中で、全員返せということについて100%譲歩していないのか、譲歩する危険性があるのかよく分かりません。しかし、政府は「認定の有無に関わらず全員」と言っているんですから、その政府の方針を少しでも曲げるようなことが明らかになったら、いくら安倍政権でも強い抗議をしなければならないと思っています。

            そのことも含めて、緊張しながら推移を見守っているところです。では惠谷さんから最後のコメントをお願いします。

            惠谷 緊張の理由はお分かりと思いますが、私は西岡さんほど緊張していません。ひょっとしたらという淡い期待もあります。しかし、根拠はありません。金正恩という男であれば過去とは違うのではないかという感じを抱いています。

            今の天気予報の話ではありませんが、分かりませんから、第1回の調査結果が出てくるのを待つしかない。そしてとんでもないものが出てきたら、とんでもなく反撃する準備を整えているところです。以上です(拍手)。

            (6につづく)


             

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            北の「特別調査委員会」をどう見るか−東京連続集会80報告4

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              北の「特別調査委員会」をどう見るか−東京連続集会80報告4



              ★☆救う会全国協議会ニュース★☆

              (2014.07.25)

              ■北の「特別調査委員会」をどう見るか

              ◆偽の死亡確認書を出した保健省が拉致分科会に

              西岡 そしてもう少しこのペーパーに即して、彼らが何を出してくるかについて議論したいと思います。惠谷さんが作ってくれた特別調査委員会の構成は、「朝鮮中央通信」から取ったから人名が漢字になっています。分科会の並べ方も北朝鮮側の並べ方で、私が持ってきた政府の説明ペーパーとは違っていますが、どちらにしても拉致被害者分科会の中に保健省が入っています。

              4つの分科会がありますが、保健省が入っているのはここだけです。これを見た時に私は大変不吉な思いがしました。保健省というのは病院を管轄しています。やはり2002年の調査の時、死亡の根拠として出てきたものが8枚の死亡確認書でした。日本でいう死亡診断書です。死亡の日か次の日に医者がサインして発行する書類です。

              実はそれがおかしなものだったのです。めぐみさんのものだけは準備されていました。死亡確認書も別の物であり、死亡確認書にサインしたお医者さんも出てきて、首をつったという木もあり、患者死亡台帳も準備されていました。しかし、他の7人については口頭で、病気で死んだとか、交通事故で死んだとか言うだけで最初は何も書類を出さなかったのです。

              それで当時の調査団長だった斎木アジア局参事官が机を叩いて、「こんな説明で帰れるか。家族が待っているんだ。何か証拠を持ってきなさい」と言ったら、3時間くらいして7枚の死亡確認書のコピーを持ってきた。

              そして全部695病院となっていました。695病院というのはどこの病院ですか。

              惠谷 これは金正日政治軍事大学の構内にある病院で、このチャートで言うと、作戦部の管轄の病院です。

              西岡 平壌にあるんです。

              惠谷 車で25分か30分くらいあれば着きます。



              ◆2004年の死亡確認書は「慌てて作って間違えた」

              西岡 だから30分くらいで行って、2時間くらいでパアーッと作って、ゴム印を押したんです。北朝鮮は紙がない国なんです。7枚作らなければいけないのに、5枚しかなかったのか、あるいは2枚書き損じてしまったのか、ゴム印を押した紙しかなくなってコピーをコピーした。

              なぜ分かったかというと、ゴム印は手で押すでしょう。すかしてみると3枚が全く(2か所の)ゴム印の位置が同じなんです。ほかのものはちょっとずつずれていました。3枚は全く同じなんです。同じ日に作ったんです。2002年の10月1日に作ったんです。

              そういうことを指摘したら、2004年の再調査の時に、「慌てて作って間違えた」と北朝鮮が認めたんです。しかし例えば、市川修一さんの死亡確認書は、1979年の9月に海水浴で死んだとなっているんです。79年にタイムマシンで行って、慌てて作って帰ってきたのか。日付は79年と書いてあるんです。原本があるからコピーしてきたという説明だったのです。つまり捏造したわけです。国防委員会の指示で作られた特別調査委員会が。

              そして今回は、きちんとしたものを作れと言われているに違いないんです。私が最近入手した情報によると、2月に金正恩が統一戦線部に、「きちんとした死亡の証拠を作れ」と言った。すると「2か月くらいかかります」と言った。それで2か月経ってから局長級協議が本格化したのではないかと思います。この情報が正しければですが、まだ裏が取れていません。しかしそういう可能性もある。

              つまり、「元山の病院に確かにありました」と言って、紙も古いものをコピーしたものを準備しているかもしれない。日本側が、これはおかしいといっぱい書いていますから、それに合わせたものを保健省が調べたところ出てきたと言うために保健省を入れたのかもしれない。

              拉致をした調査部とか、統一戦線部、作戦部を入れないで、なぜ病院を管理している保健省を入れているのか。それも拉致文科会だけに。つまり、死亡としている人たちのことを調べる場所だけに入れている。行方不明分科会については、「いませんでした」と言えばいいわけですから、死亡の証拠を捏造する必要はないわけです。

              そう思っていたらまた不吉な情報を一つ見つけたんです。これは2012年6月15日の韓国の「朝鮮日報」の報道なんですが、韓国の拉致被害者代表の崔成龍(チェ・ソンヨン)氏が、「日韓の拉致被害者7人の死亡確認書の内容を書き写したとされる文書を入手した」と記者会見したというんですね。

              横田めぐみさんは2004年12月14日に死亡したと記載されていた、というんですが、「北朝鮮内部関係者が平壌にある保健省関係機関に保管されていたものを書き写したとしており」、となっています。保健省関係機関に2004年に死んだという書類があったということですね。

              「それを2012年に入手した」というんですが、2008年に一度再調査をしようとしたんです。その時に今回と同じように、当時の金正日が「死亡の証拠を作れ」と命令している可能性がある。そして保健省がそれを作った。あるいは、病院にはなかったけど保健省にあったということにした。そういうことを言うために作ったものが流出したのではないか。

              「朝鮮日報」は韓国の情報当局に真偽判定を要請したが、当局は「判定しにくい」ということで情報の真偽は確定していませんが、しかし保健省の関係機関に死亡確認書が保管されていると北の内部から情報が出てきています。

              そして2014年の特別調査委員会の拉致分科会だけに保健省が入ったということは事実です。不吉な思いがする、緊張させられる根拠の一つです。

              そういう目で、どの機関が入っているのかを見ると、最高検察所というのが拉致被害者の分科会に入っています。これは最高検察庁の上?。

              惠谷 最高検察庁の下にあります。形としては日本と同じですが、日本の検察庁のような権限は全くありません。

              西岡 なぜこれが入ったんでしょう。

              惠谷 私が推測するには、交通事故その他の案件を検察庁で承認したという形になるんじゃないかと思います。



              ◆住民登録台帳を調べても特定失踪者は出てこない

              西岡 なるほどね。そしてもう一つ重大な欠陥を指摘して、その後今後の見通しで議論したいと思います。

              「特別調査委員会の説明概要」の裏側で、「各分科会の活動」で行方不明者の分科会について、「日本側からの資料等も参照しつつ、人民保安部の住民登録台帳の精査を含め、北朝鮮への入境の如何、行方不明者の現状等について状況を確認する」と書いてあります。

              これではほとんどの特定失踪者は見捨てられます。行方不明の分科会の責任者は、朴永植(パク・ヨンシク)という人民保安部局長です。彼は特別調査委員会の副委員長を兼任しています。

              人民保安部というのは一般警察です。そして、(外務省の)伊原局長の我々に対する説明によると、朴永植人民保安部局長は戸籍の専門家だということです。北朝鮮では戸籍はありませんから、住民登録台帳のことです。だから住民登録台帳で調べると言っているんです。

              では住民登録台帳とはどういうものなのか。北朝鮮の人はみんな公民証というIDカードを持っています。その公民証を発行する時に作るのが住民登録台帳です。

              そして平壌市民210万人の2004年段階での住民登録台帳が海外に流失しています。実は救う会もその台帳が入ったUSBを持っています。その台帳はエクセルに入っていて、名前とか日本名とか色々あるんですが、そこに「民族」という欄があって、民族という欄を日本人でソートをかけると210万人の内85人出てきます。

              その85人の中に拉致被害者がいると言われて高く買わないかとずいぶん言われました。それで2010年に買いに行きました。そしてその85人を特定失踪者の生年月日などで比べてみたんです。日本名がある人も何人かいましたが、ほとんど朝鮮名でしたが、その中には拉致被害者の名前はなかった。



              ◆平壌市住民登録台帳の85人はほとんど日本人妻

              特定失踪者の公開の方と生年月日が一致する人は一人もいませんでした。逆に、1959年から60年代にかけて多数の日本人が在日朝鮮人と一緒に北朝鮮に渡ったわけですが、いわゆる日本人妻の人たちの名前がどんどん出てきました。

              そこで平田事務局長と一緒に、日本人妻の支援をしている日本国内の団体のところに行ってその名簿を見てもらったところ、「この人も知っている、この人も知っている。この住所は正しい」と確認してくださいまして、まずその210万人のリスト自体は本物だと分かりました。しかし、そこには拉致被害者は入っていない。

              ただ、曽我ひとみさんだけは入っていました。夫がジェンキンスさんだということで分かりました。これはどういうことか。一般社会に出ている人は、公民証の登録をしますから住民登録台帳に入るわけです。

              しかし、軍隊に入ったら一般社会の公民証ではなくなりますので住民登録から削除されます。軍の登録になります。工作機関に入っても同じように削除されます。基本的に住民登録台帳を調べても、工作機関の中で管理されている人は出てこないんです。

              余談ですが、「週刊朝鮮」の報道によると、めぐみさんと生年月日が一致し、そして娘の名前が一致し、夫の名前も一致する女性が二人出てきたんですね。しかし、血液型が違っているんですが、住所が分かるものですから、そこを調べたところ、そういう人が住んでいた形跡はありませんでした。娘のウンギョンさんを金日成総合大学に入れるためには、ウンギョンさんの住民登録が必要で、それで母親の住民登録を住んでいない住所で作ったのかなあと想像しています。

              それでも2004年前めぐみさんが生きていなければ、母親の所は死亡と書けばよかったのにそれをしなかったのは生きていたという証拠ではないかとは思っています。しかし、基本的には工作機関の中にいる人は、(住民登録台帳には)出てこないんです。

              従って、行方不明者の分科会で、「日本側の資料も参照しつつ」、つまり、860人ならその資料を住民登録台帳で民族は日本人で引いて、生年月日で合わせたら多分ゼロということになると思います。

              もしかしたら、曽我さんと同じように、工作機関では使われなくて一般社会にいる人が出てくるかもしれません。そしてそれで終わりにしようとしているのかもしれません。

              一般社会にいる人は秘密を知りません。出しやすい人です。もちろん日本政府も、この北朝鮮の説明はおかしいということに気づいていて、「今回の日朝協議では北朝鮮の説明を聞いてきて制裁を解除するかどうか判断するためだから議論をする場ではなかった」という説明でしたが、それでもこれだけでは困るとの立場で問題提起したと言っていました。

              「特定失踪者の中には拉致が濃厚な人もいるのだから、一般の行方不明者ではなくて、拉致被害者として調査してほしいということを申し入れました」と言っていました。

              各分科会の活動については、「今後日本側と協議しながら修正していくこともあり得る」と日本側の概要には書いてあります。北朝鮮の「中央通信」はこの部分を報道していませんが、今後どのような展開になるのかということも注目されることです。



              ◆認定被害者12人についてもう一回何か出してくる

              西岡 ずっと否定的なことを言ってきました。しかし、肯定できることが一つだけあります。それは、「各分科会の活動」の「拉致被害者」ところで、「日本政府が認定している拉致被害者について改めて調査し、それぞれの被害者について入境からの経緯を調査し、確認すると明記されたことです。

              特定失踪者の調査だけで何人かの人が出てきて終わりということにはならない。認定被害者12人についてもう一回何か出すことを約束した。この約束と朝鮮総連幹部の自由往来を取引したのであれば、ぎりぎり許容範囲かなあと思います。

              そしてこの約束で出してくるものが、もう一度保健省などを使った死亡の証拠の捏造であればまた制裁をかければいいわけです。安倍総理は、「読売新聞」とのインタビューで、明確に、「北朝鮮にかけている制裁は、被害者を取り戻すためのものであって、今回は制裁を解除するということで北朝鮮を動かしたんだ」と言っています。

              また、「制裁というのは可逆性があり、戻せる。人道支援だったら取られて終わりだが、制裁の解除はまたかけることもできる」と言っています。制裁にはそういう効果もあるんだ、と。

              伊原局長等は、「今北朝鮮と外交交渉をしているんだから北朝鮮が変なことをしてきたら制裁をかけ直すということは言わない方がいい」と、外交官ですから曖昧な言い方しかしないんですが、総理は「読売新聞」とのインタビューで、明確に、「人道支援なら取られっぱなしになるけど制裁は戻すこともできます。それが制裁の効果です」と言っていましたので、何か12人について出させるという約束を取ったということが、評価できるといえば評価できる。

              (5につづく)

               

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              北の「特別調査委員会」をどう見るか−東京連続集会80報告3

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                北の「特別調査委員会」をどう見るか−東京連続集会80報告3


                 ★☆救う会全国協議会ニュース★☆

                (2014.07.24)



                ■北の「特別調査委員会」をどう見るか

                ◆「国家安全保衛部が入ったから期待できる」のか

                西岡 もう一つ、マスコミで大きく報道されていることですが、今回の調査委員会に国家安全保衛部が入ったということです。これは意図的なリークを感じますが、3月の局長級会談が始まる前から、「今回の日朝協議には国家安全保衛部の幹部が出てきている」と。

                これは2002年の、小泉訪朝前に田中アジア局長がミスターXと称する国家安全保衛部の幹部だと言われる人と行った交渉と似ている。従って今回は結果が期待できるのではないか、という趣旨の報道がたくさん出ました。

                明らかにどこかの機関がリークしているとしか思えない。その国家安全保衛部の人間の固有名詞まで、裏交渉に出てきているのはこの人だ、この人はミスターXの部下だった、とか。

                何でそんなことが分かるのか、本人がそんな名刺を持っているのか、と思うくらい詳しくリークされています。

                私は局長級会談が終わって帰ってきた実務者の人に、「キム・ジョンチョルという名前がマスコミにどんどん出ている。国家安全保衛部の幹部だと言われている。その人が交渉に出てきているとマスコミは書いているけどいたんですか」と聞いたら、「宋日昊が交渉が始まる時に、『今回のメンバーを紹介します』と言って紹介した。その中にはキム・ジョンチョルという人はいませんでした」という答えをもらいました。

                秘密交渉の相手の固有名詞が表に出ること自体おかしなことですが、今回の特別調査委員会でも、委員長はソ・テハ国防委員会安全担当参事兼国家安全保衛部副部長だと報道されました。マスコミの一部で、国家安全保衛部は秘密警察で、秘密警察だから秘密に詳しいというような論調で、国家安全保衛部という秘密警察が表に出てくるのは珍しいと解説する人もいましたが、そういう解説は正しいですか。

                惠谷 2012年以降の金正恩政権が国家安全保衛部を訪問したという報道があります。しかし、金正日時代は一切ありませんでした。金正日までは、秘密を本当に秘密として保っていました。金正恩になって、行ったところをはっきり言う。それが秘密警察であっても、自分はそこに行ったと。北朝鮮の報道がそうなっています。そういう意味では、金正日時代のような力はないんじゃないかと思います。

                西岡 秘密警察というのは、存在自体を隠していると思います。今、国家安全保衛部の部長は金元弘(キム・ウォンホン)で、「労働新聞」にも名前が出ていて、秘密でも何でもないんです。

                正しく略称で言うなら「政治警察」です。つまり一般犯罪は扱わないんです。政治犯罪だけを扱う。もっと言えば「主体思想」に反するようなことをやっているかどうか。政治犯を捕まえて収容所に入れる。有名な政治犯収容所は国家安全保衛部が管理しています。

                そこで、国家安全保衛部と朝鮮労働党とどっちが強いのか。政治警察と党はどちらが上なのかということですが、チャートで言っても国家安全保衛部は下ですよね。

                惠谷 現在はこのチャートの通りなんです。しかし、金正日時代は、国家安全保衛部の部長もゴシックになる、つまり金正日が部長を兼務していました。だから金正日時代の独裁体制は非常に強固だった。

                ついでに言えば、人民武力部の総政治局長もある時期金正日が兼務していました。現在はそういうことがなくて、国家安全保衛部の部長は金正恩ではなく、金元弘という男です。

                この党と国家安全保衛部の関係だけを言いますと、このチャートの線でお分かりのように、国家安全保衛部は国防委員会という国家機関の統制下にあるということで、党が出てくれば国家安全保衛部であれ、党の統制、指示に従わなければならない。しかし、金正日時代はそうではなかったということです。


                ◆党組織指導部が党、政府、軍、工作機関の人事権を持ち、検閲する

                西岡 私の友人で、韓国にいる脱北者で、国家安全保衛部に勤めていた人がいます。保衛部で車の密輸で外貨稼ぎをやっていたんですが、その人に、「端的に言って組織指導部と国家安全保衛部とどちらが強いんだ」と聞いたんです。そしたら、「何言ってるんですか組織指導部に決まってるじゃないですか」と保衛部出身者が言いました。

                「簡単に言うとこうですよ。誰を捕まえにいくかを決めるのが組織指導部で、捕まえに行くのが保衛部です。そう考えればいいんです」と。つまり組織指導部というのは党と政府と軍、そして工作機関のすべての人事権を持っているんです。人事のファイルはそこにある。もちろん決裁は最高指導者がしますが人事はそこで決める。

                それだけじゃなくて、検閲官がいる。主体思想、党の唯一指導体制に逆らうことをやっていないかどうか検閲する権限は組織指導部にあるんです。検閲するためにどこに行ってもいいわけです。そして誰が政治犯かを決める権限がある。

                つまり、誰を捕まえるかを決めるのが組織指導部で、捕まえに行くのが保衛部だと言われたんですがその説明は正しいですか。

                惠谷 そうですね。全くその通りだと思います。今西岡さんが言われたように、人事権もあれば検閲権もある。この組織指導部が「党の中の党」と言われますが、最高権力機関と言っても過言ではありません。



                ◆2002年に嘘の死亡診断書を出した委員会と同じ

                西岡 つまりこのチャートで言うと、国防委員会と国家安全保衛部が特別調査委員会の主要組織で、国防委員会が権限を付与したことになっていま。それで私は色々調べてみました。

                国防委員会はこれまで拉致被害者の調査をやったことがあったのか、今回が初めてなのかと思ったら違ったんです。これは拉致問題対策本部のホームページに入っている資料ですが、2002年の9月末から10月初めにかけて、最初の拉致被害者に関する調査団が北朝鮮を訪問します。

                その報告がホームページに入っているのですが、北朝鮮がどのような調査をしたかの説明が出ています。これは2002年9月17日に北朝鮮が日本に通報した「5人生存、8人死亡」という調査結果は、どのような調査の結果なのかということです。

                「北朝鮮外務省の馬哲洙(マ・チョルス)アジア局長から概要以下の通り説明があった」として、「調査経緯」で、「これまで朝鮮赤十字会の主幹のもとで日本人行方不明者の消息調査が断続的に行われてきた。しかしこの事業は、当時の日朝間の雰囲気の影響を少なからず受けたし、また、日朝関係の悪化とともに低調になっていた」、「2002年3月、朝鮮赤十字会は日本人行方不明者に対する調査を再開し、政府も協力した。最近の一連の日韓間の接触および会談により、日朝関係が成熟し、日朝関係改善への日本の意図を真摯なものと評価し、それにふさわしい誠意を示すべきと考えた」。

                彼らが誠意を示すと考えた結果が「8人死亡」だったという意味です。そして次、「(2002年)8月初め、共和国国防委員会指導部の指示により、特別調査委員会が設置され、これまでをはるかに上回る最大規模の全面的な調査が行われた。結果は9月16日に集計され、安否については17日に伝えた通りである)と言っています。

                「共和国国防委員会指導部の指示より、特別調査委員会が設置され」た、と言って、「これまでをはるかに上回る最大規模の全面的な調査が行われた」と言っているのが偽の死亡診断書だったり、偽の遺骨だったりしたということです。

                それと今回がどう違いがあるのか。まさに国防委員会のもとでの調査委員会というのは2度目じゃないかということです。今回の目玉は国家安全保衛部が入ったことだと言うんですが、国家安全保衛部は党の3号庁舎、工作機関に対して権限はないんです。



                ◆特別調査委員会は工作機関を調査できない

                このことは、「産経新聞」に、党3号庁舎の中の統一戦線部事業部で働いていた張真晟(チャン・ジンソン)さんがこの説明概要を読んで、こんなでたらめがあるかと言って原稿を寄稿しました。

                実はこの説明書が出た日に、私が全部朝鮮語に翻訳して彼に送ったんです。彼の意見を聞こうと思ったら、全く私と同じ意見で、党が国家の上にあるのに国家機関しか入っていないということは、全く意味をなさない、と。特に、国家安全保衛部は党の課長以上の幹部及び工作機関には権限がない、と。そして、組織指導部のもとにある機関が党の課長以上の幹部及び工作機関を管轄している、と統一戦線部にいた人が言っているんです。

                拉致はどこがやったのか。統一戦線部はよど号グループを指導しているわけです。よど号グループに拉致された有本さんたちは統一戦線部に管理されている可能性が高い。そこにいた人が、国家安全保衛部には権限がなかったと言っているわけです。

                西側でも政治警察というのは、スパイを捕まえるところなんです。アメリカで言うとFBIです。日本でもスパイを捕まえる警察庁の公安部というのがあり、大変力があります。それに対して工作機関というのは、アメリカで言えばCIAです。海外に対して工作を仕掛けたり、海外の情報を取ってきたりする。

                アメリカでもFBIはCIAの作戦文書を読むことはできません。国内に入ってきたスパイを捕まえる部署は、海外で工作する部署に対して権限はないんです。当たり前のことなんです。西側でもそうですが、北朝鮮ではもっとそうなんです。

                なお全体を見ることができるのは組織指導部だけです。まさに張真晟さんも、組織指導部が工作機関と党の課長以上を管轄していると言っています。このことについてどうですか。

                惠谷 全くその通りで、今回の特別調査委員会には色々な組織が関わっていますが、この中で最高権限を持つのは国家安全保衛部です。しかし、3号庁舎の中に4つの工作機関がある。党調査部の工作員が原敕晁さんを拉致したのは証言から間違いないと思います。しかし、特別調査委員会が党調査部に対して調査権限があるかというと、それはないとしか言いようがありません。

                その意味では、拉致がどこまで明らかにされるかについては期待できないと言えると思います。

                西岡 念のため、張真晟さんのコメント(「産経新聞」2014.07.05 「特別委」は目くらまし 犯罪者が自分の犯罪を再調査する愚行)を読み上げたいと思います。



                ◆犯罪者が自分の犯罪を再調査する愚行

                北朝鮮の特別調査委員会の構成を見て、私は目を疑った。日本人拉致事件の主犯は対南工作部署なのに、国内政治監察組織の国家安全保衛部副部長が委員長として登場したからだ。

                きちんとした調査委にするなら、保衛部も一般人を監視する人民保安部も最初から外すべきなのだ。なぜなら、拉致を行い、今でも被害者を直接管理している朝鮮労働党対南工作部署は、保衛部や人民保安部の管轄領域の外にある特殊機関だからだ。

                閉鎖社会である北朝鮮では、労働党の課長以上の幹部と対南工作部署の要員を別途、蒼光(チャングァン)保衛部と蒼光保安部が監視、管理している。「蒼光」とは中央党庁舎と幹部社宅が密集する平壌市内の通りの名前で、蒼光保衛部と蒼光保安部は、労働党の最高権力を握る組織指導部の直属である。

                日本人拉致被害者は対南工作部署に所属しているので、蒼光保衛部、蒼光保安部の「管理人物登録台帳」(名簿)に含まれている。ところが北朝鮮は、行方不明者について「人民保安部による(一般人を対象にした)住民登録台帳」で調べると説明した。

                北朝鮮は初めから嘘をついているのだ。

                北朝鮮の計略はこれだけではない。特別調査委員会から、拉致の主犯である朝鮮労働党の対南工作部署を外し、国家安全保衛部や人民保安部、国土環境保護省、保健省、朝鮮赤十字会などを調査委に含めた。拉致調査は対南工作部署で十分なのに、調査を全国規模に拡大したことにも大きな企(たくら)みが潜む。

                国防委員会は「特別な権限」を持っているという前提も嘘だ。なぜなら国防委は北朝鮮の先軍政治を強調するための象徴的な機構にすぎない。北朝鮮で国防委員の任命から解任までできる特権を持っているのは党組織指導部である。



                西岡 全く同じ意見です。この構成や権限については2002年の調査と同じだと一言で言えるということです。但し、そもそも調査などする必要がないので、この委員会をこういう構成にしたのは、結果として出してくるものを権威を持たせるためです。保衛部が入っている、国防委員会が入っているということを日本で広く宣伝させて、次に出してくるものに権威をつけようとしてやっているに過ぎないと思うんですが、マスコミの多くはそれに流されている。テレビに出てくる解説者の多くもそれに流されているという点で危機意識を持っています。

                (4につづく)

                 

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                北の「特別調査委員会」をどう見るか−東京連続集会80報告2

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                  北の「特別調査委員会」をどう見るか−東京連続集会80報告2

                   ★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2014.07.23)


                  ■北の「特別調査委員会」をどう見るか

                  ◆北朝鮮も共産主義国家

                  惠谷 今、西岡さんから紹介がありましたが、私は北朝鮮を始める前にソ連の共産主義を研究していまして、その間、ソ連との比較のために北朝鮮に行ったことがあります。その時は、西岡さんが言われたように北朝鮮に行くための一時パスポートを申請して、北朝鮮一国だけのパスポートで渡航しました。

                  当時は冷戦時代ですから、共産主義国家と資本主義国家があり、共産主義国家つまり共産圏は、まだラオスは行っていませんが、後はアルバニアやキューバも含めてすべての共産主義国家を見てまわりました。

                  西岡 ベトナムやカンボジアも。

                  惠谷 そうです。最近若い20代の人から、「冷戦って何ですか」という質問がありました。もう中国では「毛沢東ってだれ?」、ロシアでは「レーニンってだれ?」という時代になりました。

                  5年か10年前は、日本の高校生くらいの女性が「日本が昔アメリカと戦争したって本当?」と聞かれて、その認識に驚いたことがありました。最近はもう冷戦が歴史のかなたの状況です。その時、冷戦というのは、共産主義国家と資本主義国家が二つに分かれて競争していたと説明すると、「共産主義って何?」という時代です。

                  その冷戦のベースになった共産主義について日本人はなかなか理解していなくて、今中国はれっきとして共産主義国家ですが、旅行に行く方もビジネスで行かれる方も、全く共産主義というものを念頭に置かず、「なかなか発展してるじゃない」という印象で帰ってこられます。

                  しかしこれは大間違いです。中国は経済の面では共産主義をやめて政治の面だけが歴然とした共産主義を保っているということです。



                  ◆党が国家を指導する共産主義国家

                  西岡さんも言われましたが、共産主義の根本は何から何まで党が国家を指導することです。日本の例ではおかしいのですが、日本では国会で色々な討議をしますが、その国会よりも自民党の方が上に立っている。だから国会決議でも自民党は何とでもできるというのを共産主義に置き換えれば分かりやすいと思います。

                  西岡 北朝鮮では最高人民会議が開かれる前に、労働党中央委員会総会がいつも開かれ、そこで予算や人事が決められた後、それを国会が追認する。自民党であれば、総務会で国会に出す法案を決めるわけですが、そうではなくて、先に中央委員会総会を通らないと国会は承認することさえできないんです。

                  惠谷 しかも国会の期間は1日ですから、討議も何もありません。しかし、最高人民会議という北朝鮮の国会が選出したのが国防委員会という組織のメンバーです。

                  もう一度話を戻すと、共産主義国家では憲法はさほど重視されていませんが、その憲法。

                  西岡 憲法より党規約が上ですからね。

                  惠谷 そうですね。その憲法11条は、「朝鮮民主主義人民共和国は、すべての活動を朝鮮労働党の指導のもとで行なう」ということです。これは党が国家を指導するという形で、すべての権力の頂点に立つのは朝鮮労働党だということを書いているわけです。

                  これはソ連の共産主義システムを導入した結果です。旧ソ連憲法では、第6条第1項で、「ソビエト社会を指導し方向づける力であり、その政治システム、国家機構および社会団体の中核であるのは、ソ連共産党である」とあります。ここでは上にあるとは書いてなく「中核」と書いていますが、現実は上にあるのが共産党ということです。私は何十回もソ連に行きましたので、肌でよく分かっています。

                  いすれにしろ、共産主義国家の特徴は党が国家の上にあるということです。



                  ◆以前は事務所もなかった「国防委員会」−北朝鮮の権力構造

                  北朝鮮の権力構造をチャートにしました(配布資料)。このチャートは自信作です。マル秘にして使われないようにしたいくらいです。

                  左側、上側が権力が強く、右、下に行くに従って権力が弱くなります。左上に朝鮮労働党中央委員会があります。その下に書記局と政治局があります。これはソ連でも中国でも同じです。書記局では政策などを書記が選んでそれを政治局で討議する。つまり、何を決定するかを決めるのが書記局で、その局長、北朝鮮の場合は第一書記が金正恩です。金正恩が一番権力が強いということです。

                  書記局第1書記、その右となりに政治局常務委員、次に党中央軍事委員会委員長、国防委員会第1委員長、その左下に朝鮮人民軍最高司令官、これが金正恩の肩書で、権力のすべてを金正恩という32歳の男が握っている。これが個人独裁を示していると言えると思います。

                  党中央軍事委員会には様々な部局があります。党組織指導部、党宣伝煽動部、党3号庁舎、こういう組織が20前後あります。その中でもこの党組織指導部が最高権力です。

                  共産主義国家というのは理念的には平等国家をめざしましたが、北朝鮮にはそういうものはないんですが、党中央軍事委員会の部局にも格差、上下関係があります。その最高位にいるのが党組織指導部です。

                  宣伝煽動部もそこそこの権力はあります。次いで3号庁舎です。これは最近組織が変更されて、工作機関を担当します。その中に、党調査部、党連絡部、党作戦部、党統一戦線事業部があります。

                  ここでついでに言っておきますが、今回の特別調査委員会のメンバーとして朝鮮赤十字会というものが入っています。素直な日本人は、北朝鮮にも赤十字があるんだと、ちゃんと人道的な手配をしてくれるかもしれないと思うかもしれませんが、党統一戦線事業部という謀略組織、工作組織の傘下にあります。事務所も看板もなく、その時々にこの男が書記長です、事務長ですという登場の仕方をします。全くの幽霊団体です。

                  西岡 脱線ついでに、朝鮮キリスト教協議会とか、朝鮮カソリック協議会とか、仏教団体もありますが、全部統一戦線事業部の下にあります。これは事務所があります。担当の指導員がいて、委員長は指導員にぺこぺこしていると言われています。

                  惠谷 宗教でいうと、最近ロシア正教もできました(笑)。

                  中朝は今仲が悪いんですが、今年になって中ロは大変仲がいいですね。昨年の交流はほとんどゼロと言ってよかったんですが、今年に入って高官が訪朝しています。北朝鮮は110億ドルの借金があったんですが、ロシア議会は100億ドルをチャラにして、10億ドルだけ返せばいいという大盤振舞をしています。

                  話がずれましたが、朝鮮労働党中央委員会とは別に、党中央軍事委員会という軍事政策を決定する機関があります。その左に、今話題の国防委員会がありますが、この二つを説明します。

                  国防委員会の第1委員長がありますが、金日成が死んだ時に、金日成は国家主席という地位にいました。国家元首、大統領に相当するポジションです。しかし、孝行息子である金正日は、父親の称号を自分が継承するわけにはいかないと、国家主席という職責を永久欠番にしました。

                  そうすると自分が総書記になって国家を代表する職責がどこにあるのかという時に、この国防委員会が目にとまったわけです。父親が元気なころ、この国防委員会は開店休業状態で何もしていませんでした。しかし、その委員長になることで自分は国家主席の代わりに国家を代表する人間であるという言い方をするようになりました。

                  その結果、その左にある党中央軍事委員会が開店休業状態になりました。ですから韓国の新聞は「金正日(国防委員会)委員長」という表現をずっと使っていました。ところが金正日が死んで金正恩の時代になって、金正恩も孝行息子のふりをして、父親の国防委員会委員長は恐れ多いからと、自分は第一委員長だと言って国家元首の職にいるわけです。

                  西岡 委員長と第一委員長には上か下かということがあるんですか。第一副委員長ならまだ分かりますが。

                  惠谷 第一とつけば第二もあるので委員長の方が格が上であるのは間違いないですね。今冷静におちょくっているわけですが、国防委員会も現在機能しているのかどうか分かりません。しかし、最近の最高人民会議では、人事も新しくなりました。

                  以前はこの国防委員会も事務所がなかったようですが、最近の情報では事務所ができたようです。よくは分かりません。

                  しかしその左隣にある党中央軍事委員会、この党の中央軍事委員会がすべての上に立ちます。今チャートでは党中央軍事委員会から国防委員会に矢印が入っていませんが、この関係は現状が今分かりませんのであえて線を引きませんでした。しかし、下にあることは間違いありません。

                  そしてその党中央軍事委員会が指揮、統制するのが朝鮮人民軍であり、人民武力部(国防省)です。当然その最高司令官が金正恩ということです。その右の一番上が最高人民会議、これがある意味で国家機関です。投票率99.9%で代議員が選ばれます。

                  西岡 投票率が99.9%で得票率は100%ですね。昔は投票率も100%だったんです。惠谷さんや一部の専門家が病院の患者もいるし海外にいる人もいるのに投票率も100%はおかしいじゃないかと書いたら、ある時から投票率だけは99.8%とかになりました。そして得票率は100%に。



                  ◆「特別調査委員会」は3号庁舎を調査できない

                  惠谷 信任投票なんです。我々は投票用紙に名前を書きますが、北朝鮮では書く必要がない。気に入らなければ×にするんです。その作業をして投票箱に入れると、あいつが反対したとすぐわかる。ですから反対がない。それはソ連も一緒でした。ゴルバチョフになってから変わりました。

                  さて、最高人民会議が、国権を代表するとか色々な表現がありますが、憲法上
                  28は最高人民会議常任委員長が国家元首です。例えば北朝鮮に赴任する大使の信任状を受け取る。そういう煩雑な作業をしたくないので金正日は国防委員会委員長になったと言われています。その最高人民会議で内閣総理や大臣等が専任されます。形だけは検察庁の人事もします。

                  このチャートでは、国防委員会の下に国家安全衛部があります。はっきり言えば秘密警察です。その右に人民保安部。これは内務省ないしは警察ということです。

                  また国防省といわずに人民武力部ということで、部長がトップ、その下に局長で日本とはイメージが逆になります。もう一つ北朝鮮で大事なことは部長は一人ですが、第一副部長というのは何人いるか分かりません。例えば国家安全保衛部となると、大きい組織ですから3〜4人、あるいはもっといるかも分かりません。

                  そしてその下に副部長がいます。一人の第一副部長につき、副部長が数人いますので、副部長はうんざりするほどいます。その下に政治局長、これは局長一人です。しかし、政治担当者というのは思想統制、検閲など重要な役割をします。下にありますが、権力は部長と並ぶくらいです。これが北朝鮮の特徴です。

                  内閣府は日本のイメージと同じようなものですが、行政には権限はありません。こういう北朝鮮を理解していただいた上で、もう一度国防委員会が特別な権限を付与したのが今回成立した「特別調査委員会」ということになります。

                  ということは、この「特別調査委員会」には、党に対する権限がなにもないわけです。拉致をしたのは党の組織です。3号庁舎の連中です。しかし、特別調査委員会はそこを調査できない。これは北朝鮮の政治システム上そうなると言えます。

                  ですから、どういう答えが今度あるか分かりませんが、西岡さんが言うように、あまり期待できないというのがこのチャートから読み取れるということです。

                  (3につづく)

                   

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                  北の「特別調査委員会」をどう見るか−東京連続集会80報告1

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                     ★☆救う会全国協議会ニュース★☆

                    (2014.07.22)


                    北の「特別調査委員会」をどう見るか−東京連続集会80報告1


                    以下は7月17日に救う会・救う会東京が主催し、東京・文京区民面センター実施した東京連続集会80のご報告です。

                    政府は北朝鮮が拉致等に関する「特別調査委員会」を立ち上げたとして、その構成や4つの分科会、各分科会の責任者等、調査の形式や方法について発表し、また日本側はこれを受けて一部の制裁を解除しました。最初の調査結果は、夏の終わりから秋の初めにかけて日本側に通告されることになっています。

                    今回は、この委員会の問題点と今後予想される展開について、西岡力救う会会長とジャーナリストの惠谷治さんに解説してもらいました。



                    ■北の「特別調査委員会」をどう見るか

                    ◆すべての拉致被害者を返す決断をしたという兆候なし

                    西岡 みなさんこんばんは。一言で言うと大変緊張しています。何が起きるだろうか、と。期待はあまりないです。不安、心配が多いのです。しかし、膠着状態ではなくなった。動きが出てきたことだけは評価できます。しかしそれが、肯定的評価になるのか、否定的評価になるのかも含めて、まだ分からないと思っています。

                    特に今、精力的に情報収集活動をしています。今朝まで海外にいました。明日また出かけますが、色々な人に会いに行きます。私のいままでの情報源をぐるっと回って、今一体どうなっているんだということを調べつつあるんですが、どの人に聞いても、どの情報源でも、金正恩政権がすべての拉致被害者を返す決断をしたという兆候や証拠はいっさい出てきません。

                    もちろん、深いところで秘密交渉がなされているのであれば、私の不安が杞憂であるならば、どんなに嬉しいことかと思いますが、何が起きるか分からないので、一体どんな嵐が来るのか、船が転覆するような嵐が来るのかどうか、今の段階では頭の整理をしたいと思います。

                    我々は民間ですので発言の自由もありますから、悪い方向から見たらどう見えるのかということも考えながら、そういう場合にどうすればいいかということを考えたいと思います。

                    家族の方たちも来ておられる中ではありますが、もちろん国民の熱い感情も必要ですが、正確な、そして冷静な情勢認識の二つがないと解決ができないので、今日は冷たい心で分析をしていきたいと思っています。



                    ◆人の往来に関する規制解除が一番の狙いか

                    前回からの大きな動きは、7月1日に日朝政府間協議が行われて、北朝鮮側から特別調査委員会について説明が行われたということです。お手元の資料に、日本側代表団が作った「北朝鮮側からの説明概要」というものがあります。

                    これは北朝鮮側の説明を日本側が聞いて、概要として公表したものです。日朝
                    が合意した文書ではありません。今回の日朝協議は、前回の日朝合意に基づいて北朝鮮が特別調査委員会を作る。そして調査を開始する。その時点で日本側は3つの制裁を解除するということを合意したわけです。

                    そして日本側はその特別調査委員会を権威あるものであることを、実質的に調査が行われているものであることを、彼らの説明を聞いた後判断して、それで制裁を解除すると言っていたわけです。

                    ですから、現場で制裁を解除すると通告しないで、彼らの説明を聞いて、まとめて、「これを安倍総理に報告します、これでいいですね」と言って、北が「これでいいです」と言った文書がこれです。

                    北朝鮮は口頭で読み上げたそうですが、原稿を持っていたというからもんできた文章だと思います。それを日本に持ち帰り、安倍総理以下が判断して、本当に調査が行われるということを認めるということで3つの制裁を解除しました。

                    念のためその3つを言います。一つは人の往来に関する規制を解除した。今、北朝鮮国籍者の日本入国は原則として禁止されています。北朝鮮の船員は、今入港禁止ですから来られないのですが、普通は別の船に乗って船員手帳を持っていればビザがなくても入国できるんですが、それもさせないようにしていました。

                    但し在日朝鮮人は、北朝鮮を支持する人たちは既に日本に住んでいるので、入国禁止はできない。日本は自由民主主義国家ですから、彼らを強制追放することもしません。

                    彼らに対しては例外ですが、在日朝鮮人の中で北朝鮮の政策に責任がある北朝鮮の国会議員、最高人民会議の代議員を兼ねている朝鮮総連の幹部とそれを補佐する立場の総連の副議長には、日本からの出国は認めるが出国した後の再入国許可を出さないという規制をかけていました。一度行ったら片道切符で帰ってこられない。

                    彼らは永住許可をもらっているんです。よく永住権と言いますが、そんなことはないんです。永住は許可なんです。権利ではない。どの外国人を永住させるかは主権国家が決めることなんですが、永住許可を与えている。その許可は出国するとなくなるんです。永住したいといって行ったけれど帰りますと言っても、その許可は取り消しになるんです。

                    しかし、一時出国するけど戻ってきたい、永住許可はそのままにしてくださいという人に対して再入国許可を出します。その再入国許可を今朝鮮総連の幹部で最高人民会議の代議員を兼ねている人とそれを補佐する副議長には出さないという制裁をしていました。例えば、許宗萬(ホ・ジョンマン)朝鮮総連議長は北朝鮮に行けなかった。それを解除した。これはちょっと悔しいです。国会議員は北朝鮮の政策に関係しているわけです。

                    本来ならすべての在日朝鮮人の北朝鮮との往来を禁止してほしいというのが私たちの主張でした。しかしそこまでは今いってないわけです。

                    なお、日本の公務員は基本的に北朝鮮には渡航禁止です。但し国会議員はどんどん行っています。彼らは事実上制裁破りをしていると言われてもしかたがないと思います。それ以外の日本人については渡航の自粛を求めています。それは全部なくしてしまいました。

                    金丸訪朝(19990年)以前は、北朝鮮に渡航する時は、外務省で特別にパスポートを貰わなければいけなかったのです。そうですよね。

                    惠谷 はい。私ももらいました。

                    西岡 前は、普通に貰う日本のパスポートには「エクセプト ノースコリア(北朝鮮を除く)」と書いてあったのです。北朝鮮に行く人は日本政府としては安全が保障できないとして、どうしても行く人は北朝鮮に行くだけのパスポートを貰いに来なさいということをやっていたんです。

                    拉致をして、「死んだ」と言って未だに返さない国は、金丸訪朝以前と同じくらい危険なのだからそこに戻せというのが救う会の主張でもあったのです。しかし、金丸訪朝以降「エクセプト ノースコリア」がなくなり今に至っています。

                    しかし、北朝鮮がミサイルを発射したり、核実験をしたり、拉致問題で誠実な対応をしなかったということで国民には北朝鮮への「渡航自粛」を求めていました。入管に行くと紙が貼ってあって、北朝鮮への渡航は自粛してくださいとあります。それだけですが。でもそれもなくなった。

                    彼らが今回求めた一番大きなものはこれだはなかったかと思います。それが切られてしまったのは少し残念です。


                    ◆小包程度の人道支援物資を運ぶ船だけ許可

                    二つ目は船です。今は、万景峰号を含むすべての北朝鮮船籍の船の入港を禁止しています。これをするために日本になかった特定船舶入港禁止法という法律をまず作って、その法律を適用して入国禁止になったわけです。しかし、今回その一部を解除した。

                    但し、万景峰号については解除していない。また人を運ぶ旅客船はだめで、運ぶことが許されるのは、人道支援物資ということでした。その人道支援物資は、私は大規模な米支援も許されるのかと思ったのですが、そうではなくて、朝鮮総連の人たちが個人的に自分の親戚などに今も小包で送っているんです。そういうものならいい、と。セーターなら4枚とか、そういう制限があるそうです。

                    今でも貿易は全面禁止ですから、船が入ってきても貿易用のものは載せられないわけです。では小包で送った方がいいんじゃないかとなるくらいの小さな解除だという説明でした。


                    ◆北朝鮮にとってこの次が勝負

                    3つ目が送金及び携帯金の届出金額の上限に関する規制です。我々は送金を全面的に禁止するよう要求しました。外国為替法改正案が通ったことで、全面的に送金を禁止する権限が日本政府にあるにも関わらず、これまでも送金の禁止はしていなかったのです。

                    ただ、送金が300万円を超える時は届出をしなければならない。現金持ち出しが10万円を超える時は届出をしなければならないとなっていました。日本人も100万円以上の時は届出義務がありますよね。その届出の基準を普通に戻して、現金持ち出しが100万円以上に、送金報告義務が3000万円以上にとなりました。

                    これも麻生政権の時、ミサイルが発射された時に、なぜお金を止めないのかとずいぶん言ったのですが、「届出金額を下げることはそれだけ圧力になるんですよ。なぜならお金を持っていくこと自体は届出すれば合法なんですが、そのお金の出所に関心を持つことができる。脱税資金等を持っていくことに対して強い圧力になる」という説明をしていたので、その圧力が少し弱まるのはマイナスかなと思います。

                    しかし、もともと送金を停止していなかったという点からするとそれほど彼らにとってプラスでもない。つまり、人の往来だけ、朝鮮総連の幹部が行けるようになったということだけが彼らにとっての取り分だったのではないかと思います。

                    今回、金日成死亡20周年に許宗萬議長が行くと言っていたのに、行きませんでした。従って今の段階では、彼らは制裁の解除を取りましたが、実質的には何もプラスになっていない。船も来ていません。

                    しかし、その見返りに彼らは「特別調査委員会」を立ち上げた。彼らはこの3つの見返りでわざわざこんなことはしないでしょうから、何か出してくるだろうと思います。この次が勝負ということになると思います。


                    ◆共産党一党独裁国家では国家の上に党があるので党機関を指導できない

                    そこでこの特別調査委員会について、皆さんと一緒に検討したいのですが、この(配布資料の)「特別調査委員会に関する北朝鮮側からの説明概要」の権限について、「特別調査委員会は、北朝鮮の最高指導機関である国防委員会から、北朝鮮の全ての機関を調査することができ、必要に応じ参加関係機関及びその他の関係者をいつでも調査に動員することのできる特別な権限が付与される」と書い
                    てあります。

                    これについてマスコミの多くの解説者は「最高指導機関である国防委員会」の第一委員長は金正恩氏だから、北朝鮮の中で大変権威のある委員会ができたと解説していましたが、私はこれを一目見て、こんなバカなことがあるか、こんなスカスカな特別調査委員会ではまともな調査なんかできないなと思いました。

                    それは、北朝鮮の最高指導機関というのは国家機関なんです。共産党一党独裁国家では、国家の上に党があるわけです。国防委員会は党を指導することはできないんです。これは共産党一党独裁国家を勉強している人間の常識なんです。

                    その辺のことを北朝鮮のことに詳しく、ソ連、中国、キューバに詳しく研究された惠谷治さんに来てもらい、北朝鮮の権力構造から、この国防委員会から権限を付与されたという特別調査委員会の位置づけについてお話しいただきたいと思います。

                    (2につづく)






                    ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
                    ■安倍首相にメール・葉書を
                    首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
                    下記をクリックして、ご意見を送ってください。
                    [PC]https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
                    [携帯]http://form1.kmail.kantei.go.jp/cgi-bin/k/iken/im/goiken.cgi

                    葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿

                    ■救う会全国協議会ニュース

                    発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
                    TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784  http://www.sukuukai.jp
                    担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
                    〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
                    カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
                    みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
                    ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

                     

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                    特別調査委、トップは軍出身の秘密警察高官、ソ・テハ氏

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                      特別調査委員会に関する北朝鮮側からの説明概要〈全文〉
                      2014.7.3 18:25 (1/3ページ)

                      http://sankei.jp.msn.com/world/news/140703/kor14070318250008-n1.htm


                      《特別調査委員会に関する北朝鮮側からの説明概要》

                      ●特別調査委員会の権限

                      特別調査委員会は、北朝鮮の最高指導機関である国防委員会から、北朝鮮の全ての機関を調査することができ、必要に応じ参加関係機関およびその他の関係者をいつでも調査に動員することのできる特別な権限が付与される。

                      ●特別調査委員会の構成・態勢

                      ▽委員会には、国家安全保衛部、人民保安部、人民武力部、人民政権機関(注)、その他の機関や関係者を含める。全体で30名程度。

                      (注)ここで言う人民政権機関とは、地方の各道等における人民委員会を指す。

                      ▽地方にも各道に支部を作り、必要があれば市、郡にも支部を置く。そこには安全保衛部および人民政権機関が含まれる。

                      ▽調査対象ごとに分科会を作る。分科会は、拉致被害者、行方不明者、日本人遺骨問題、残留日本人・日本人配偶者の4つに分けられる。

                      ▽各分科会に参加する関係機関

                      ◆拉致被害者=国家安全保衛部、人民保安部、最高検察所、保健省、人民政権機関

                      ◆行方不明者=人民保安部、国家安全保衛部、朝鮮赤十字会、人民政権機関

                      ◆日本人遺骨問題=国土環境保護省、人民政権機関、朝鮮赤十字会、社会科学院、人民武力部

                      ◆残留日本人・日本人配偶者=朝鮮赤十字会、人民保安部、人民政権機関





                      ●特別調査委員会の委員長等(内定済み)

                      ▽特別調査委員会には委員長1名、副委員長2名を置く。

                      ▽委員長=ソ・テハ国防委員会安全担当参事兼国家安全保衛部副部長

                      ▽副委員長2名=キム・ミョンチョル国家安全保衛部参事、パク・ヨンシク人民保安部局長

                      ▽各分科会の責任者

                      ◆拉致被害者=カン・ソンナム国家安全保衛部局長

                      ◆行方不明者=パク・ヨンシク人民保安部局長

                      ◆日本人遺骨問題=キム・ヒョンチョル国土環境保護省局長

                      ◆残留日本人・日本人配偶者=リ・ホリム朝鮮赤十字会事務総長

                      ●特別調査委員会の運営方法

                      ▽中央の調査委員会の指揮のもと運営される。

                      ▽各分科会の責任者は調査対象ごとに調査を行い、その結果を随時副委員長に報告し、諸問題について対策をとる。

                      ▽各分科会の調査が進み日本の協力が必要となれば、分科会の責任者が調査委員会にその旨を提起し、日本の関係者の協力を求める。

                      ▽各分科会の進捗(しんちょく)状況は分科会ごとに委員会に報告し、日本側に随時通報し、対策を立てる。

                      ●調査の形式と方法

                      ▽特定の分野を優先的に進めるのではなく、全ての分野を同時並行で進める。

                      ▽調査を深化させるために、必要があれば、日本側関係者との面談、日本の機関が持っている関連資料の共有等を行うことを希望する。

                      ▽調査を客観的に、透明性を持って行うために、適切なタイミングで日本側関係者を受け入れる用意がある。



                      ●各分科会の活動

                      5月の合意にしたがって調査を行い、協議し、対策を立てる。以下の内容は現時点での考えであり、今後日本側と協議しながら修正していくこともあり得る。

                      ◆拉致被害者=日本政府が認定している拉致被害者について改めて調査し、それぞれの被害者について入境からの経緯を調査し、確認する。

                      ◆行方不明者=日本側からの資料等も参照しつつ、人民保安部の住民登録台帳の精査を含め、北朝鮮への入境の如何(いかん)、行方不明者の現状等について状況を確認する。

                      ◆日本人遺骨問題=北朝鮮に点在している日本人遺骨の埋葬地について対策を講じながら、これまで把握している資料や証言を基に現地調査を行い、また試験的な発掘を行う。

                      ◆残留日本人・日本人配偶者=人民保安部および人民政権機関が持っている住民登録台帳に基づく調査や証言等を通じて、現状を確認し、対策をとる。


                      ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

                       
                      【拉致再調査】


                      特別調査委、トップは軍出身の秘密警察高官、ソ・テハ氏

                      2014.7.3 16:15

                      http://sankei.jp.msn.com/world/news/140703/kor14070316150007-n1.htm


                      北朝鮮の特別調査委員会トップの委員長に国家安全保衛部副部長を兼務するソ・テハ国防委員会安全担当参事が就任することが3日、政府の発表で判明した。保衛部や警察に当たる人民保安部の幹部2人が副委員長を務め、その下に4つの分科会が置かれる。

                      日本政府が認定する拉致被害者の調査を担当するのは秘密警察であり、外国人管理にもかかわる保衛部のほか、人民保安部など。北朝鮮側は入境から改めて調べると説明したという。

                      拉致の疑いがある特定失踪者を含むとみられる「行方不明者」の調査には、両組織に加え、朝鮮赤十字会が当たる。日本人遺骨問題は、国土交通省に相当する国土環境保護省が主導。戦後、北朝鮮に残った残留日本人や朝鮮籍の夫と北朝鮮に渡った日本人配偶者については、赤十字会に加え、人民保安部が担当する。

                      委員長のソ氏は軍出身とされるが、各分科会の責任者について表舞台にほとんど登場したことがなく、経歴などの詳細は不明。

                       

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                      7月12日街頭署名活動のご報告

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                        平成26年7月12日(土)も定例の街頭署名活動を実施。338筆の署名と、15,221円の寄付金をお預かりしました。ブルーリボンバッジも57個も売れました。本当にありがとうございます。

                        小雨がパラつき、蒸し暑い日でありましたが、29名もの方がボランティアとして参加し、声を張り上げました。また、FBSさんが取材に来て下さいました。


                        ▲署名者に話しかける家族会・平野フミ子さん。


                        ▲幹事の藤井さん


                        ▲馬場副代表


                        ▲日本会議の別府さん


                        ▲いつも真剣な斉藤さん


                        ▲ビラを配る牧野さん


                        ▲救う会・佐賀の大島さん


                        ▲大森さんご夫婦


                        ▲学生の山本くん


                        ▲署名をもらう女性陣


                        ▲こちらも学生さん


                        ▲学生さんから署名をもらう白木さん


                        ▲通行人に妹の救出を訴える、平野フミ子さん。

                        救う会・福岡のfacebookページにも多数写真をUPしていますので「いいね!」をお願いします。

                        連日拉致問題が報道されていることもあって、街頭での反応はどんどん良くなっています。ニュースで平野フミ子さんの顔を見ていて、「頑張ってね!」と声を掛ける通行人もおられました。多くの市民は、安倍政権による日朝交渉に希望を見ていると思います。

                        それはそれで良いことなのかも知れません。しかし先日の集会で家族会の人々が異口同音に言ったことが忘れられません。それは、北朝鮮が「再調査」をするということは、その過程で証拠隠滅のために拉致被害者を殺される可能性がある、その恐怖があるということです。

                        私たちは、気軽に拉致被害者家族に対して「頑張ってください」と言うべきではないのかも知れません。「私たちも、みなさんの家族を取り返すために頑張ります。だから、もう少し待ってください。もう少しだけ」と言わねばならないのです。

                        文責・本山

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